ハワイ航路に“約4億ドル” Matsonが新造船3隻に大型投資、2027年から順次引き渡しへ
2026年だけで新造船に約4億ドル
Matsonによると、2026年第2四半期だけで新造船建造に1億8180万ドルを支出しました。
2026年通期では、船舶建造費として約4億ドルを見込んでいます。さらに、船舶建造以外の設備投資として約1億5000万~1億7000万ドル、ドライドック関連で約4500万ドルを予定しています。
つまり、2026年だけでも船舶や物流設備の維持・拡充に数億ドル規模の資金を投じることになります。
3隻の建造総額は約10億ドル
さらに注目したいのが、新造船3隻に関する契約総額です。Matsonの10-Qでは、Three Aloha Class Containershipsについて、総額約10億540万ドルの建造義務が示されています。2026年6月末までに約6億2290万ドルを支払い済み。
残る支払いは、
2026年 約1億7670万ドル
2027年 約1億8060万ドル
2028年 約2230万ドル
2029年 約290万ドル
となっています。
約4億ドルという数字は2026年単年の船舶建造支出見通しであり、3隻全体の建造コストは約10億ドル規模になるわけです。
新造船は2027年から順次引き渡し
3隻の引き渡し予定も明らかになっています。
1隻目 2027年第1四半期
2隻目 2027年第3四半期
3隻目 2028年第2四半期
の予定です。
Matsonが8月に公開した決算説明資料では、1隻目となる「Makua」の船首部分が2026年7月に取り付けられたことも紹介されています。建造が着実に進んでいることが分かります。
Matsonはハワイの生活を支える物流会社
Matsonはホノルルに本拠を置く海運会社で、ハワイとアメリカ本土などを結ぶコンテナ輸送を展開しています。
ハワイは島しょ地域のため、食品、日用品、建築資材など多くの商品を海上輸送に依存しています。そのため、Matsonの船舶投資は一企業の設備投資にとどまらず、ハワイの物流インフラとも密接に関係しています。
新造船によって輸送能力や効率性がどう変わるかは、今後のハワイ経済や生活にも関わるテーマです。
新造船以外にも設備投資
Matsonは船だけに資金を使っているわけではありません。2026年上半期には、船舶建造を除く設備投資として5570万ドルを支出しています。
主な用途として、既存船舶のメンテナンス、コンテナ、シャーシ、そのほかの設備や資本プロジェクトなどが挙げられています。つまり、新造船3隻の建造と並行して、日々の物流を支える設備にも継続的に投資していることになります。
まとめ
Matsonは2026年8月4日に提出した10-Qで、2026年通期の新造船建造支出を約4億ドルと見込んでいることを明らかにしました。建造中のAloha Classコンテナ船は3隻で、建造に関する総額は約10億ドル規模です。
引き渡しは2027年第1四半期、2027年第3四半期、2028年第2四半期に予定されています。ハワイでは多くの商品が海上輸送によって運ばれているため、Matsonの大型船舶投資は、単なる企業ニュースではなく、ハワイの物流インフラを支える動きとしても注目されます。
出典
U.S. Securities and Exchange Commission Matson, Inc. Form 10-Q for the quarter ended June 30, 2026
U.S. Securities and Exchange Commission Matson 2Q 2026 Earnings Conference Call
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

