「サッカーどころじゃないと」開幕直前に被災したロアッソ・薬師田選手 支えた父との絆
「24時間テレビ」の連動企画です。今年のテーマは「わたしの家族の話~あなたは誰を想う?~」です。熊本県宇城市の自宅が被災したサッカー・ロアッソ熊本の薬師田澪選手。困難を乗り越え、地元に元気を届けたいという思いと、支える父の姿を追いました。
今年、ロアッソ熊本でプロデビューを果たした宇城市小川町出身の薬師田澪選手。すでに守りの要としてチームに欠かせない存在となっています。
(薬師田澪選手)
「みんなで攻めて、みんなで守ってというチームワークをすごく学びましたし、そこで楽しさっていうのを知りました」
Q当時の思い出とか蘇ってくるものはありますか?
(薬師田澪選手)
「いや、もうきつかったですね。普通にきつかった練習が」
(父・忠浩さん)
「私が監督をやっていたので、一番怒られていました」
その後、大津高校でチームを全国準優勝に導くなどみるみる注目選手に成長した薬師田選手。地元でプロの道へ進んだ矢先、地震が起きました。10年前の地震の時も避難所生活を送りましたが、今回も家族と暮らす宇城市の自宅が被災しました。
(薬師田澪選手)
「食器棚が全部落ちて、窓ガラスが割れた。皿もほぼ全滅。10年前とはちょっと比にならないぐらい。」
「最初の2日間は正直メンタルが落ちていて、はっきり言ってサッカーどころじゃないなと思って。」
シーズン開幕は目の前。背中を押してくれたのは忠浩さんでした。
(父・忠浩さん)
「練習あるなら、そちらに合流した方がいいと思ったんですね。『行っていいよ』と」
J2復帰を誓って、再び走り続けることを決めました。
(薬師田澪選手)
「もう、やっていくしかないし、やっぱり勝たないと意味がないなと思ったので、そこはしっかりと」
(父・忠浩さん)
「人間としても大きくなったかなって、ちょっと思っています。サポーターのみんなが、 あれだけ大きな声を出して応援してくれるので、そこにも感謝というのは忘れずに、継続して並行して育っていってほしい」
自らも被災したJリーガー。支えてくれる家族の思いを胸に、熊本に元気を届けます。

