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 ◇セ・リーグ 巨人8―6ヤクルト(2026年8月25日 神宮)

 巨人・浦田は苦悶(くもん)の表情を浮かべたまま一塁へ向かった。2回の第2打席で吉村の152キロ直球が右肩を直撃した。

 約1時間後。痛みが残る中で4回1死一塁の第3打席へ向かう。再び右腕と対峙(たいじ)すると直球を右翼線へ引っ張り込んだ。「気持ちで持っていきました」。適時三塁打。リードを2点に広げ、勝利を手繰り寄せた。

 今季は102試合の出場で打率・281。22試合で打率・208だった昨季からの飛躍の要因は、祖父・早瀬勝教さん(85)が手作りした打撃ケージだ。中学時代に作ってもらうと、毎日のように打ち込んだ。祖父が練習相手になってくれる日々に「あの練習の積み重ねがないと今の自分はいないと思ってます」と感謝する。時には午後9時30分過ぎまで練習したこともある。「近所の人とかに何度か怒られました」と今では笑い話だ。

 昨年末に帰省した際にも手作りケージで打ち込み「久しぶりに打って楽しかったです」と懐かしんだ。“原点”での振り込みのかいもあり、ここまでは新人王候補の活躍で2年目のブレーク。今季100安打目となったプロ通算2本目の三塁打は「一、二塁間が空いてたんでそこに飛ばしたいと思って」と冷静に相手守備位置も見抜いての内容だった。これには、橋上監督代行も「攻守にわたって非常に躍動感を見せてくれます」と称えた。

 敗れると首位阪神にマジック点灯の可能性もあった。2・5ゲーム差に接近し、浦田は「先のことは考えず、目の前の一試合を勝ちたいなと思います」と言った。週末には阪神との直接対決も控える。一日一日、全力を尽くす。(村井 樹)