カミ・クラーク氏と、ジェフリー・エプスタイン元被告(Getty Images)

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 米テック界に激震走る──。8月13日(現地時間、以下同)、米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(以下、WSJ)」が、AI「Claude」を開発する米アンソロピック社CEOダリオ・アモデイ氏の妻、カミ・クラーク氏と、未成年少女らの性的搾取に関わったとされるジェフリー・エプスタイン元被告(享年66)との"疑惑の関係"を報じた。

【写真を見る】電気マッサージ器やナースセットが用意されていたエプスタイン邸の内部ほか

 同紙によると、2人は2011年3月ごろにエプスタイン元被告と親交が深かった文芸エージェント、ジョン・ブロックマン氏(85)の仲介で対面。その後、クラーク氏が関わる"成人向けコンテンツ事業"への資金援助を、元被告に持ちかけていたとされる。大手紙国際部記者の話。

「今年1月30日に米司法省が公開した、300万枚以上のエプスタイン関連文書において、クラーク氏から元被告に送ったとされるメールが複数件確認できる。2012年3月、クラーク氏は自身が携わる事業への資金援助をメールで依頼。このとき、彼女は事業の内容を"高級ポルノ会社"と説明していました。

 さらに同時期、ランジェリーブランドを手がける起業家の知り合いがいるとして、『興味があれば喜んで彼女を紹介する』と連絡。こうしたやり取りから、クラーク氏は元被告を資金提供者になりうる人物として意識していることがわかります。

 WSJの報道によれば、彼女は当時『Eddice.com』という成人向けサイト運営と映像制作のため、資金調達を進めていたようです。一方、エプスタイン元被告はクラーク氏の依頼を『協力はできない』と断っています」

 また、2人の出会いからわずか数日後とみられる2011年3月上旬には、"nsfw(注:職場で見るには不適切の意)"と注釈を入れた映像作品の企画書を元被告に送付。同作のタイトルは「Eddice.com」のサイト上にも掲載されており、同社が提供する予定だったコンテンツの一つだとみられている。

「エプスタイン元被告は2008年、米フロリダ州に所有する邸宅で少女らに金を支払い、性的な行為をしたとして有罪判決が下され、2009年7月まで13か月近く服役していました。

 米司法省の資料から、クラーク氏が元被告の犯罪に加担した証拠は確認されていません。しかし、すでに未成年女性をめぐる事件が公になっていた時期に連絡をとっていたことから、〈なぜそんな人物に資金提供を依頼したのか〉〈よりによって性的コンテンツとは〉といった厳しい目が向けられています」(同前)

元カレは「Googleの元CEO」

 クラーク氏はこれまで表舞台に姿を見せることの少ない人物として知られていた。

「いまやAI業界を牽引する存在である夫のアモデイ氏ですが、既婚者であることが報じられたのはごく最近の2025年5月。その後、今年2月には、インド・ニューデリーで開催された大規模な国際会議『AIインパクト・サミット2026』に出席した際、ツーショットが目撃されました。

 クラーク氏はアンソロピック社の従業員ではありません。にもかかわらず、世界的なAIサミットに同行したことから、アモデイ氏が彼女を深く信頼していることがうかがえます」(同前)

 クラーク氏は、アモデイ氏とテック界の大物を引き合わせるなど、夫のビジネスを舞台裏で支える役割を担ってきたという。

「アンソロピック社への初期投資を行なったGoogleの元CEOエリック・シュミット氏(71)を紹介したのもクラーク氏でした。WSJが報じたところでは、2010年代前半、クラーク氏はシュミット氏と3年ほど交際していたとされ、密接な間柄だったようです。この時期は、エプスタインに資金提供を持ちかけていた"下積み"期間と近い。

 当時、クラーク氏は起業家として活動する中で、カンファレンスや人脈を通じてテック界の有力者との接点を広げており、複数の著名人物との交流が確認されていた。そうして築いた人脈はその後も、アモデイ氏やアンソロピック社を支えるうえで活かされているようだ」(同前)

 今回浮上した疑惑について、WSJはクラーク氏にコメントを求めたが返答はなかったという。本人が今後、どのような説明をするのか注目されている。