テレビ金沢NEWS

写真拡大 (全15枚)

おもてなし日本一の旅館として知られる石川県七尾市和倉温泉の「加賀屋」。2028年度に営業を再開することが決まり、25日、新旅館の建設に向けた地鎮祭が行われました。“新加賀屋”に込められた思いとは…

25日、七尾市和倉温泉で行われた地鎮祭。能登半島地震で被災し、休館を余儀なくされている老舗旅館「加賀屋」の新旅館の建設に向け、工事の安全を祈りました。

■加賀屋・渡辺 崇嗣 社長:
「七尾の海とつながる、和倉の街をつなげる、そして加賀屋の歴史をつなぐ。加賀屋グループにとっては未来につながる新しい挑戦であります」

おもてなし日本一の旅館として多くの温泉客から愛されてきた加賀屋。

おととしの能登半島地震で最大20階建て4棟からなる本館は、亀裂が入るなどの大きな被害を受け、中規模半壊と判定されました。

被災した加賀屋本体は、建て替えでの営業再開が難しく、現在は解体が進められています。

今回、新たに建設される新旅館の場所は、本館からほど近いグループ旅館「松乃碧」を解体した跡地と隣接する土地。

営業再開の時期は、2028年度末を見込んでいます。

建物は7階建てで、客室は以前の233室から規模を縮小し、全室オーシャンビューの33室を計画。

これまで培ってきたおもてなしの心を受け継ぎながら、より付加価値の高い旅館の再建を目指します。

■加賀屋・渡辺 崇嗣 社長:
「今までたくさんの数を対応しなければいけないからこそ、できなかったこと、食材の調達もそうですし、内容の濃い対応ができるように、最高のお食事とおもてなしができるように進めていきたい」

そして、今回、設計を手掛けるのは世界的建築家の隈研吾さん。「日本の技の極致」をテーマに、デザインしたということです。

■建築家・隈 研吾 さん:
「和倉温泉の文化は、能登半島全体の職人の技が支えていた部分が非常に大きい。美術品をはじめ、建築の一部も再利用しました。歴史を引き継いでいく」

少しずつ復興への歩みを進める和倉温泉。

現在、組合に加盟する19軒のうち11軒が営業を再開していて、街のにぎわいも戻りつつあるといいます。

■和倉温泉観光協会・奥田 一博 会長:
「8月、ほぼ全室満館という形で、満員という形で、客室が埋まっている形で、日中のにぎわいも含めて少しずつ街のにぎわいというのが、増えてきた形かなと思います」

日本を代表する旅館・加賀屋の再生が和倉温泉復興の大きな一歩になるようにと、関係者からも期待が寄せられています。

■和倉温泉観光協会・奥田 一博 会長:
「加賀屋さんは本当に和倉温泉の顔でもありますし、こういう形で地鎮祭スタートできたことを本当にうれしく思っておりますが、和倉温泉全旅館がそろってのスタートが、本当のスタートだと思っております。これからも前に向かって進んでいければ」

和倉温泉では、2028年度に全施設の営業再開を目指しています。