西武の公式X投稿

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往年の名投手、故・稲尾和久さんの永久欠番「24」をアイドルにイベントで使用させたとして、プロ野球球団の埼玉西武ライオンズに対して、ファンから批判が出ている。

これでは欠番の意味がなく、「リスペクト無さすぎ」といった意見が多い。球団はなぜ、欠番の使用にゴーサインを出したのだろうか。

「鉄腕」「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれ、野球殿堂入り

「準備はよろしいでしょうか?」

2026年8月18日、西武対オリックス戦が始まる前の東京ドームでのことだ。こうアナウンスが流れると、7人組女性アイドルグループ「ME:I」(ミーアイ)のメンバー1人が、グローブ着用姿で両手を上げて応じる。

ダメージジーンズ姿でワイルドな装いのメンバーは、マウンドから投球フォームに移る。残りの6人が肩を組んで見守る中で、緊張の一瞬だ。7人とも、ユニフォーム調の上着に永久欠番の24が入っていた。

メンバーが右手から投げたボールは、弧を描いてキャッチャーのミットに吸い込まれる。バットが空を切り、審判からストライクが告げられた。

「ナイスピッチング!」

アナウンスが入ると、メンバーらは、小躍りして喜ぶ。ピッチャー役がキャッチャーに駆け寄ってボールを受け取ると、一礼をして、うれしさを爆発させた。メンバーはカメラの前で、「練習よりも一番、本番が一番うまくいきました!」と声を弾ませていた。

このセレモニアルピッチの様子は、西武の公式Xやユーチューブでイベント後、動画や画像にされて配信された。

メンバーの快投に対し、賛辞の声が書き込まれたが、その一方、野球ファンからは、永久欠番の使用に疑問や批判が相次いだ。

稲尾和久さんは、西武の前身である西鉄ライオンズ時代に球団の黄金期を演出した。「鉄腕」「神様、仏様、稲尾様」などと呼ばれ、1961年には、シーズン42勝のプロ野球記録を樹立した。93年には、その功績が評価されて野球殿堂入りも果たしている。2012年には、その背番号24が西武から初の永久欠番になった。

「ご意見を受け止め、今後のイベント等に生かしてまいります」

それだけに、「24着せるのマジでありえない」「ゲストに着させたら『欠番』の意味ない」「もう少し球団が配慮すれば良かったのでは」といった声が上がった。

一方、「選手が着たわけじゃないからそんなに騒がなくても、、、」「これは別にいいと思うな」との意見も出て、欠番を使用したアイドルに対しては、「永久欠番を知ってるのか疑問」「彼女らには何の罪もない」と擁護する向きも多かった。

永久欠番24をアイドルに使用させたことについて、西武ライオンズ(埼玉県所沢市)の広報部は8月25日、「ご出演いただいたゲストさまより、ゲストさまにとってのラッキーナンバーである24 番のユニフォームを着用したいというご要望がございました」とJ-CASTニュースの取材に説明した。球団が永久欠番の使用を提案したわけではなく、あくまでもアイドル運営側からということのようだ。

とはいえ、球団として、なぜ永久欠番24 を使うことにゴーサインを出したのか。また、ファンから稲尾さんへの敬意を欠くなどと批判が出ているが、今後もイベントなどに使う考えはあるのかどうか。

こうした点については、「詳細につきましては回答を控えさせていただきます」としたうえで、「ファンの皆さまからいただいたご意見を受け止め、今後のイベント等に生かしてまいります」とだけ述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)