ABS秋田放送

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男鹿市沖で先週、県教育委員会などが海底にある遺跡を保護するための調査を初めて行いました。

海底からは江戸時代から明治時代に北前船で使われていたとみられるいかりが8本見つかり今後保護の方法を検討することにしています。

調査は東海大学の木村淳教授や県教育委員会によるチームが先週20日から3日間行いました。

波が穏やかなことで知られる、男鹿市の戸賀湾。

江戸時代から明治時代にかけて、海が荒れたときに沖合の漁船が一時避難のために立ち寄っていたともいわれていて、10年ほど前からダイビング愛好家から船の部品などの目撃情報が寄せられていました。

近年、男鹿市沖でも風力発電などの再開発が進む中、貴重な遺産の保存に向け、県は去年から調査を進めていて今回、初めて潜水調査を行いました。

調査した場所は水深約24メートル。

その海底から今回8本のいかりが見つかりました。

江戸から明治の時代、大阪と北海道を日本海周りで結んだ北前船のいかりとみられます。

北前船の航路でこれほどのいかりが密集して見つかるのは今回が初めてだといいます。

こうしたことから戸賀湾が実際に船の避難場所になっていたことも裏付けされた形です。

調査チームは今後いかりの年代や型式をより詳細に調べ、戸賀湾の利用実態を明らかにしたい考えです。

東海大学人文学部 木村淳教授
「水中遺跡というもの今回の成果を受けて遺跡として登録される可能性がある、そうすることによって地域の方々にこの地域海域の利用というものの歴史、これをより具体的な考古学的な証拠とともに提示できる、それが大きな成果ではないかなという風に思います」

県教育委員会では、今回の調査を踏まえ遺跡の範囲を確定させ、港湾の再開発と文化財の適正な保管の両立に繋げたいとしています。