2024年5月20日台北で開かれた頼清徳台湾総統就任式で台湾の国旗を掲げてヘリコプターが飛んでいる。[写真 AP=聯合ニュース]

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台湾が来年の国防予算を過去最大規模となる1兆1225億台湾ドル(約5兆6060億円)で確定した。

自由時報など台湾メディアによると、台湾行政院は20日に卓栄泰行政院長(首相に相当)が主宰した2027年度中央政府総予算関連会議でこうした予算案を承認した。来年度の歳入歳出規模もそれぞれ過去最大となる3兆9266億台湾ドルと策定された。卓行政院長は「予算案を今月末までに少数野党構造である立法院(国会)に提出する予定。立法院が合理的で慎重に検討し通過させてほしい」と話した。

今回の国防予算は17日に行政院(内閣に相当)が来年度中央政府総予算案を頼清徳総統に報告した後、頼総統が最終裁可して確定した。来年度国防予算は過去最大だった今年の9495億台湾ドルより1730億台湾ドル増えた。台湾の国防予算が1兆台湾ドルを超えたのは初めてだ。

昨年8月に発表された国内総生産(GDP)推定値の28兆6000億台湾ドルを基準とすれば国防予算はGDPの3.93%に相当する。今年8月に発表された来年のGDP推定値37兆3000億台湾ドルを基準とすればGDP比の割合は3.01%だ。頼総統は1月に今年の国防予算をGDPの3%以上に引き上げ、2030年までにGDPの5%水準まで拡大すると明らかにしている。

北大西洋条約機構(NATO)の基準を参考に編成された来年度国防予算は国防部の6919億台湾ドル、海洋警察の273億台湾ドル、退役軍人支援委員会の1038億台湾ドル、特別予算の2388億台湾ドル、非業務特別基金の607億台湾ドルなどで構成された。

国防部の予算のうち軍事投資予算は今年より975億台湾ドル増えた2591億台湾ドルで編成された。弾薬と予備部品調達などに向けた運営維持費は257億台湾ドル増加した2247億台湾ドル、志願兵増員にともなう人材維持費は73億台湾ドル増えた2081億台湾ドルとそれぞれ策定された。

台湾国防部主計局の厳明徳歳計処長は今回の国防予算案の重点として多層防空システムである台湾版アイアンドーム(Tドーム)の構築とドローン戦力強化、防衛戦力と除害能力強化などを挙げた。合わせて自国の軍艦は独自に建造するという「国艦国造」政策に対する支援も持続する方針だと説明した。