「僕には簡単じゃない」脳裏で消えない大谷翔平の“怒り” ド軍25歳捕手が米番組で告白した偉才への本音「どのボールを投げたいかを理解するのにプレッシャーがある」

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大谷を筆頭とする好投手たちをリードする難しさを語ったラッシング(C)Getty Images

 常勝軍団を扇の要として支える日々を送っている。ドジャースのダルトン・ラッシングだ。

 よもやのアクシデントによってスポットライトは当てられた。正捕手のウィル・スミスが首の炎症によって6月8日付けで10日間の負傷者リスト入りし、ラッシングは必然的に先発マスクを被る機会を得た。

【動画】ラッシングが必死に大谷とコミュニケーションを取る実際のシーン

 しかし、メジャー2年目の25歳は、若さと経験値の少なさから時折、精神面での拙さを露呈。6月24日のツインズ戦では、先発していた大谷翔平との“コミュニケーションエラー”が大きな注目を集めた。

 バッテリーを組んだ二刀流スターとラッシングは、失点に繋がった捕逸やABS(ロボット審判)判定などをめぐって険しい顔つきで意見をかわす場面も見られ、珍しく苛立ちを露わにした大谷がマウンド上でラッシングに詰め寄って叱責するようなシーンもあった。この時の険悪ムードは、同僚たちが「かなり大きな出来事だった」(ムーキー・ベッツ談)と振り返るほど。ゆえに球界内で拙守を繰り返してしまった若手捕手は「『一体何様なんだ』とも思った」(投球分析家ロブ・フリードマン氏談)と糾弾された。

 この時の経験は本人の心に今も強く残っている。

 現地時間8月21日に地元ラジオ局『ESPN LA』の番組「The D’Marco & Travis Afternoon Show」に出演したラッシングは「ロサンゼルス(ドジャース)は期待値というか、求められる基準が高い」と吐露。その上で、「キャッチャーとしての視点で見たら、集中すべきエース投手が一人や、二人じゃないんだ。毎年サイ・ヤング賞を争う投手が何人もいるっていう前提で受けなきゃいけない。だから、毎日自分により高い基準を課す必要がある」と続けた。

 スーパースターたちを支える上での“本音”を漏らした25歳は、波紋を生んだ大谷をリードする際の苦悩も打ち明けている。

「ショウヘイはボールの操り方が本当に凄いんだよ。スイーパーだけでも3種類ぐらいあるし、スライダーは3種類、スプリットも2種類ぐらいある。それって僕にとっては凄まじいことなんだ。捕手の立場で言わせてもらうと、瞬間、瞬間で、彼がどのボールを投げたいのかを理解するのに少しだけプレッシャーがある。しかも、彼は101マイル(約162.5キロ)の速球だって隠し持っている。それは簡単じゃないよね(笑)」

 リードする苦しみはある。その一方で「投手全員の偉大なプレーを引き出せれば、チームとしても大きな目標に向かっていける」と生き甲斐も口にしたラッシング。世界最高峰の舞台でもがく若武者は、あらゆる経験を経て、進化を遂げる過程にある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]