「前の方から女の声で彼の名前を呼ぶ声がしたんです。彼の名前は祐介。どこにでもある名前だから、まさか自分の彼氏だと思わなかったんです。でも、その女がうちらの前にやって来て、いきなり彼に平手打ちをかましたんです。次に、私を睨みつけて『あんた誰!? ウチの彼氏となにしてんの?』って捲し立ててきたんです」

◆地獄のような沈黙が…

 大行列の中で突然起きた揉め事に、周囲の視線が痛いほど集まる。その場で話し合うわけにもいかず、もともと荷物置き場としてレジャーシートを敷いていた室内に移動した。

「地獄のような沈黙が10分ほど続いて、彼女が話し始めました。どうやら、その彼女と彼は幼馴染で、付き合ってもう3年になるそうです。私とも付き合ってはいましたが、そんなことを言い出せるような空気では全くなかった。そしたら彼が『魔が差してしまいました』って、彼女に頭を下げたんです」

 まさかの形で自分が浮気相手だったと知ってしまった遥さん。いたたまれなくなり、その場から逃げるように荷物をまとめて帰ったという。

「彼とはイベントを一緒に楽しめて、なおかつイケメンでギャル男だったから付き合ったんですが、よくよく考えてみると、性格や中身が好きかと言われたら、そうでもなくて。ただ、夏の開放感から判断能力が鈍っていたんだと思います。事件が起きたのは8月半ばで、もうすぐ夏も終わるし、別にいいかなって。すんごいあっさり別れちゃいました。これ以降、夏の恋愛には気をつけています」

◆②海でナンパして関係をもった相手が、まさかの…

「毎年、親友というか悪友と5人で海に行くのが恒例なんです」と語る涼さん(仮名・23歳)は、チャラ男ゆえの失敗談がある。

「彼女がいようといまいと、みんなで予定を合わせます。場所は大体、湘南かな。キレイな海が見たいとか、マリンスポーツをしたいとかは全くなくて。完全にナンパというか……ぶっちゃけワンナイト目的です(笑)」

 涼さんも含め、仲間たちもイケメン揃い。彼らのナンパ成功率はなんと9割だという。

「最初に彼氏がいないか男連れじゃないか確認して、女のコのぶんもお酒を持っていき話しかける感じ。まあ、定番ッスよね。シカトされることはまずないし、LINE交換ぐらいは余裕」

 夏で浮かれているのは男も女も同じ。ビキニで堂々としている子はノリが良いそうだ。去年、涼さんは付き合っている彼女がいたが、例年のごとくみんなで海に繰り出した。