外灘の「10秒ライトアップ」が話題、国内外の観光客が殺到―上海市
中国・上海の観光名所、外灘(バンド)で毎晩行われている「10秒ライトアップ」が、この夏、SNSを中心に大きな話題となっている。上海のテレビ局・東方衛視が伝えた。
毎晩午後7時になると、黄浦江沿いに並ぶ歴史的な建築群のライトが、わずか10秒の間に次々と点灯。黄金色に輝く建物が一斉に浮かび上がる光景を目当てに、多くの観光客が訪れている。
午後6時を過ぎると、外灘の遊歩道には人が増え始め、写真や動画を撮影するため、早くから場所を確保する観光客の姿も見られる。
アモイから訪れた観光客は「子どもがこの景色を見るのを楽しみにしていた」と話す。また、ロシアから来た観光客は「上海で最も人気のある観光スポットの一つ。実際に見てみたかった」と話し、目の前に広がる景色に驚いた様子だった。
午後7時、外灘の海関大楼の鐘が鳴ると、観光客が一斉に建物へカメラを向ける。建物のライトが次々と点灯し、わずか10秒で外灘を代表する夜景が完成する。
先週土曜日の夜には、外灘の水辺エリアの瞬間的な来訪者数が4万人を超え、今夏の最高を記録した。中国のSNSでは「上海に来たら、まず外灘の10秒ライトアップを見るのが新しい定番」といった声も上がっている。
この人気を支えているのが、SNSでの情報拡散だ。観光客が撮影した写真や動画が次々と投稿され、「10秒で一気に明るくなる」という分かりやすい演出も注目を集めている。
一方、このライトアップは一朝一夕に作られたものではない。上海では1990年に外灘の景観照明を整備して以来、36年にわたって改良を続けてきた。現在、外灘の中心部には約3万台の照明設備が設置され、建物だけでなく、岸辺や周辺エリアを含めた立体的な夜景を作り出している。
照明の点灯を一斉に制御するシステムも導入されており、数多くの照明を短時間で正確に操作することができる。照明器具そのものを目立たせず、建物だけを美しく浮かび上がらせる「見えるのは光、照明器具は見せない」という考え方も特徴だ。
上海市側は、外灘のライトアップが多くの観光客から好評を得ていることを踏まえ、今後も照明の微調整や改善を続けるとしている。9月中旬には新たな光と映像のショーも予定されており、上海を代表する夜景スポットとして、さらに注目を集めそうだ。(編集/RR)

