【独自】「スペーシアX」作業員4人死亡の事故直前の映像入手 特急列車は減速してホームへ 専門家“異変に気づく様子なし”

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観光客に人気の特急列車を巡り、何が起こったのか。

除草作業中の作業員4人が死亡した事故で、入手した映像から分かることを検証します。

人気観光地の東京・浅草と栃木・日光市を結ぶ東武日光線。

その途中駅に当たる新鹿沼駅で、20日午前10時45分ごろ、列車と作業員の接触事故がありました。

事故があったのは、東武日光駅発浅草行きの「特急スペーシアX2号」。

3年前に運行を再開した最新鋭の車両で、鉄道ファン観光客にも人気の特急列車です。

この「スペーシアX2号」と新鹿沼駅構内の線路上で除草作業をしていた作業員7人のうち、4人が接触。

消防によりますと、4人はいずれも男性で搬送先の病院で死亡が確認されました。

「スペーシアX」の乗客・乗員にけがはありませんでした。

タクシー運転手:
パトカーが3台きて何かあったなと思ったら、車両があそこらへんにあった。

事故発生当時、駅前で客待ちをしていたというタクシーの運転手は、事故があった列車から降りた乗客を乗せたといいます。

タクシー運転手:
ドーンという音がしたんだって話をして。かなり音がしたよなんて。

現場の状況から分かることとは。

事故があった「スペーシアX2号」は、この新鹿沼駅に停車予定でしたが、駅に入る途中で止まっていました。

事故のあった先頭車両の側面には、何かをこすりつけたような傷の跡がついています。

特急列車はなぜ、そして、どのようにして作業員と接触してしまったのか。

「イット!」は周辺に設置された防犯カメラの複数の映像を入手しました。

ここは駅から約250メートルほど手前の場所。

事故が発生する直前の時刻に、当該の「スペーシアX」とみられる車両が通過していきます。

新鹿沼駅で停車するため減速はしていますが、特別異変はないように見えます。

そして、列車はそのままホームに進入しますが、その途中で急停車をしているようにも見えます。

やがて、ホーム上には慌ただしく動く人の姿が。

この映像を見た鉄道アナリストの川島令三さんは「普通の停車のための減速をしているなというところ。    非常停止をしている感じはないです」と話しました。

特急列車側には、事故直前まで異変に気付く様子はなかったように見えるといいます。

そして、川島さんによると、考えられる事故の原因について、除草作業や見張り作業の中で何らかのミスが起きた可能性を指摘。

鉄道アナリスト・川島令三さん:
一つには見張りが所定の時間に来るのをミスして見てなかったことをあげるでしょうけど、それ以外に作業現場の監督が知らせをミスしたこともあり得る。普通の手順を踏んでいれば、別にそういうことが起こらないはず。

東武鉄道によりますと、線路の除草作業は日中列車のいない時間で行われるといいます。

また列車が近づいた際、作業員は退避することになっていて、列車の運転士が手信号を確認して警笛を鳴らし、駅に進入する一連の確認作業は行われたとしています。

今回の事故は夏休みで日光観光などをしていた人たちにも影響を与えています。

午後1時ごろ、東武日光駅の待合室には事故の影響で多くの人が座ったままとなっていました。

「JRを使って帰ろうと思うが、今どういう状況か分からないから思案中」と話す人もいました。

東武鉄道は、午後6時から今回の事故に関する会見を行います。