天理のエース長尾 最後に涙も「この甲子園で成長することができた」 1失点完投も無念 最後の打者になった2年生を抱き抱える姿に「高校球児の鏡」とSNS
「全国高校野球選手権・準決勝、天理0−1健大高崎」(20日、甲子園球場)
天理は本塁が遠く、優勝した1990年以来、36年ぶりの夏決勝進出はならなかった。
1点を追う九回は2死満塁まで追い詰めたが、2年生の関村偉千陽が空振り三振。関村はその場に崩れ落ち立ち上がれなかったが、駆け寄った仲間に支えられて立ち上がった。
本塁を挟んで整列した際に隣に立って腰を抱きかかえるようにして支えたのがエースの長尾亮大。長尾はこの日、8回7安打1失点で完投。初回に1点を奪われてからは走者を出しても粘りの投球を展開した。四回2死二、三塁では二塁けん制でピンチを脱出。六、七回はいずれも得点圏に走者を背負ったが後続を断った。
試合後、クールダウン後、長尾が最後まで一人残って甲子園の土を集めた。相手選手を見送る際に耐えていた涙がこぼれ落ち、空を見てぬぐった。長尾は「この甲子園で成長することができた。この悔しさを持って次の舞台に進みたい」と話した。
SNSでは一人で投げ切った長尾の投球に対して「『エース』を見た」「ナイスピッチング 投げ抜く強さ」「力投お見事でした!」「あれこそエースだわ」などとコメントが。後輩を抱きかかえる姿には「最後の打者を抱きかかえて励ます姿は高校球児の鏡」との声もあった。
