千葉市役所周辺の道路で、放置車両を動かす市職員ら=15日

 13〜14日の千葉県の豪雨では、冠水した道路で動けなくなり放置された車両の撤去が課題となっている。約2700台が確認され、一部は道路をふさいでいる。県と千葉市は撤去を急ぐが「完了時期は見通せない」(県担当者)。被災者は生活の足を失った上、修理などの出費を強いられ頭を抱える。

 千葉市中央区では15日、市職員らが迫る車に注意しながら放置車両を道路脇に移動させていた。市によると、市管理道路の放置車両は約2500台で、うち約500台が通行の支障になるとして市が撤去を進めている。

 土木管理課の小沼裕課長補佐(49)は「全てにレッカー車を手配することはできない。われわれで動かせるものは動かす」と車を押す手に力を込めた。

 千葉市の関美穂さんは9歳と3歳の娘を乗せて自宅に向けて車を走らせていた際、冠水した道路にはまった。「アクセルを踏んでも進まなくなった」と振り返る。

 路上に取り残されていた愛車は15日、市が手配したレッカー車で自宅に戻ってきた。「修理代がどのくらいかかるのか。ショックで涙が出てきた」とこぼした。