[8.14 J1第2節 東京V 1-3 柏 MUFG国立]

 開幕2連勝と好スタートを切った柏レイソル。2試合フル出場のMF中川敦瑛は、異なる内容の2試合を振り返る。

「今日の試合は水戸戦とはちょっと違ったゲーム展開ではあったんですけど、その中で相手を見ながら自分たちのサッカーっていうのを90分間できたと思うので、水戸戦の課題だった後半の戦い方っていうところでは少し持たれる時間もありましたけど、それでもちゃんと後半ゼロに抑えられたっていうのも良かったのかなと思います」

 開幕節の水戸戦は、前半のうちに2点を先行するも、後半にPKで失点、その後は押し込まれる展開に。一方、続く東京V戦は、開始2分で失点するも、多くの時間帯で主導権を握り、3ゴールを奪って逆転勝利をおさめた。Jリーグ公式サイトによると、東京V戦のボール支配率61%、パス数743本を記録。柏らしいサッカーを体現した。

「自分のポジショニングだったり、前を動かすことっていうのは水戸戦に比べて今日はできていると思うので、そこは良くなってきたのかなと思います」と中川。時間の経過とともに東京Vが柏の選手をつかまえきれなくなると、その隙を逃さなかった。

「ライン間が空いていたので、そこは自分としては使いたかったですし、途中から入ったまさくん(渡井理己)、(仲間)隼斗くん、せがくん(瀬川祐輔)はそういった特徴がある選手なので。後半の2点とも、ライン間が使えていたので、レイソルのよさ、個人個人のよさが出たのかなと思います」

 2025シーズンに法政大から加入した中川は、ボランチに怪我人が相次いだチーム事情から、ボランチにコンバート。同年6月以降は、ボランチの軸として活躍している。これまでさまざな選手と中盤の底を形成してきた中、2026/27シーズンは大怪我から復帰したMF熊坂光希とダブルボランチを組んでいる。守備力に秀でた熊坂が後ろに重心を置く一方、攻撃力に秀でた中川が高い位置をとることが多い。

「押し込んだときは基本自分が1個前に入る形なので、後ろに光希くんがいるのは頼もしいですし、自分と光希くんの関係も90分通してよかったと思う」と中川。柏が攻守で東京Vを圧倒できたのは中川と熊坂の活躍が大きく、両チームを通じて走行距離トップは熊坂(11.7km)、2位は中川(11.5km)と、柏のダブルボランチが上位を占めた。

 この日、視察に訪れた森保一日本代表監督が、代表招集経験のある熊坂の復帰をよろこぶ一幕もあり、その注目度は高い。「パスもできるし、運べるし、本当にすごい選手」と中川も存在の大きさを認める半面、「自分も負けないっていう、いい意味で競争はできていると思うので、1年間続けられたら」と、切磋琢磨しながら高め合っていくことを誓う。

 プライベートでは、今月12日に、学生時代から交際していた女性との結婚を発表した。婚姻届は、8日に行われた開幕節・水戸戦のキックオフ前に提出していた。「令和8年8月8日がいいというのが調べたら出てきて。それがたまたま(開幕節の)水戸戦の日で」と理由を明かす。「プロ1年目からずっと一緒に過ごしていて、ずっとサポートしてくれていたので、責任が1つ増えて。家族のために戦わないといけないなっていう気持ちになりました」。公私ともに新たなスタートを切った中川は、家族と柏のために走り続ける。

(取材・文 奥山典幸)