トヨタの「“ちいさな”SUV」に寄せられる声とは

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トヨタ新型「小さなSUV」がバカ売れで“納期半年以上”も

 自販連(日本自動車販売協会連合会)の発表によると、トヨタ「ヤリス」シリーズは2026年上半期の乗用車販売台数で1位を獲得しました。そのなかでもコンパクトSUV「ヤリスクロス」は、今どのような販売状況にあるのでしょうか。

 ヤリスシリーズのルーツをたどると、1999年にデビューしたコンパクトカー「ヴィッツ」に行き着きます。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの新型「小さなSUV」です!(38枚)

 当初は日本国内では「ヴィッツ」、海外では「ヤリス」という車名で展開されていましたが、2020年に登場した4代目から、日本国内でもグローバル車名の「ヤリス」に統一されました。

 この主力コンパクトカーが持つ資質を継承する新たなSUVとして、2020年8月に発売されたのがヤリスクロスです。

 ヤリスと同じくコンパクトカー向け「TNGAプラットフォーム(GA-B)」を採用し、ヤリスの持つ凝縮感にSUVならではの力強さを組み合わせたプロポーションを実現しました。

 ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm、ホイールベースは2560mmです。

 パワートレインには1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドの2タイプを設定し、駆動方式はFFを基本に、ガソリン車・ハイブリッド車ともに4WDも用意。

 燃費(WLTCモード)は、最大で30.8km/Lの低燃費を実現しています。

 最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備するとともに、高度運転支援「トヨタチームメイト(アドバンストパーク)」もトヨタのSUVとして初めて採用しています。

 登場後には、2022年8月にスポーティな「GR SPORT」とアグレッシブな内外装の「Z“Adventure”」を新設定。

 2024年1月にはラジエーターグリルのデザイン変更や7.0インチディスプレイの標準化などを図る一部改良を実施しています。

 そして2026年2月に実施された改良では、上級グレードに10.5インチディスプレイオーディオを新採用するとともに、4WD車の寒冷地仕様を標準化し、新色「アーバンロック」も追加されました。

 さらに直近となる2026年8月にも改良が実施されており、GR SPORTを対象とした一部改良を実施し、こちらにも10.5インチディスプレイオーディオやナノイーXが加わっています。

 現在の価格(消費税込)は、エントリーグレードの「X」(ガソリン・2WD)が212万6300円から最上級のZ“Adventure”(ハイブリッド車・E-Four)が335万5000円までとなっています。

 それでは、ヤリスクロスについて、販売店では現在どのような状況にあるのでしょうか。関東圏のトヨタ販売スタッフは以下のように話します。

「2026年2月の改良で旧型の8インチ画面から10.5インチへ拡大されたことで、ご納車時や試乗時の評価が格段に上がりました。

 お客様から『地図やナビが見やすくなった』『バックカメラの視認性が良く安心して駐車できる』と絶賛されています。

 一番納期にお時間をいただいているのが上級グレードの『Z “Adventure”』となっており、お届けまで半年以上お待たせしてしまう状況でございます」

 また、関西圏のトヨタ販売スタッフは、ヤリスクロスの人気の理由について以下のように話します。

「取り回しのしやすいコンパクトなボディサイズ、ハイブリッドでリッター30km前後という驚異の燃費性能、200万円台から狙える手頃な価格設定は他社にない強みです。

 『普段使いにちょうど良すぎる』と指名買いで来店されるお客様が絶えません。

 現行モデルが登場して7年が経過していますが、人気が衰えることなく、現在ご注文いただいても年内の納車は厳しいのが現状です」

 2026年上半期の販売台数トップを飾ったヤリスシリーズの一角を担うヤリスクロスは、改良後も引き続き高い人気を維持しており、納期の動向に注目が集まりそうです。