YouTubeチャンネル「ナナジャパ」が「『皆さん、これが最後です』終戦5日後、9人の乙女が命を絶った理由【真岡郵便電信局事件】」を公開した。動画では、1945年8月20日に樺太(現在のサハリン)で起きた「真岡郵便電信局事件」を取り上げ、終戦後にも関わらずソ連軍の攻撃を受けて自決した9人の電話交換手の悲劇とその背景を解説している。

ナナジャパは北海道の稚内公園を訪れ、「九人の乙女の碑」の前に立つ。この碑には、ソ連兵が迫る中、自らの意思で局内に残り、住民への避難連絡を続けた電話交換手たちの名前が刻まれている。彼女たちは通信のプロとして職場死守の訓練を受けており、自分たちが逃げれば避難を急ぐ住民への連絡が途絶える事実を理解していた。

動画内では、1945年8月20日の早朝、突如としてソ連軍が艦砲射撃を開始し、真岡の街が一瞬で地獄絵図と化した当時の状況が語られる。電話交換手たちは「早く逃げなさい!」という必死の呼びかけに対しても「もう、ソ連兵が来ました」と冷静に答え、青酸カリなどを服毒して自決した。最後に残されたメッセージは「皆さん これが最後です さようなら さようなら」という言葉だった。

さらに、ナナジャパは事件の背景にある日本とソ連の認識のズレを指摘する。日本側はすでに停戦状態と考えていたが、ソ連側は戦争継続中と認識し、領土確保を目的として侵攻を続けていたと説明した。加えて、この事件を描いた映画『氷雪の門』が、ソ連からの政治的圧力によって全国上映を断念させられた歴史的経緯にも言及している。

稚内公園には、氷と雪の中で厳しく生き抜いた人々を象徴する「氷雪の門」も建てられている。ナナジャパは、これらの一連の出来事を振り返り、歴史に翻弄された彼女たちの命の重みを「決して風化させてはならない」と強く訴えかけ、知られざる歴史の真実を後世に伝える重要性を提示した。

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