鹿児島読売テレビ

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 H3ロケット9号機に搭載される「みちびき7号機」。私たちの生活にどのように関わってくるのでしょうか。開発に携わった三菱電機の担当者に聞きました。

 私たちが普段使っているカーナビやスマートフォンの位置情報。

 代表的なものにアメリカのGPSがありますが、その日本版として運用されているのが、準天頂衛星システム「みちびき」です。

(三菱電機宇宙製造部・香月海渡さん)
「現在、GPSでは1メートル未満の測量はできないが、このみちびきを使うことによって、1メートル以内の測量が可能になっている」

(三菱電機宇宙インフラシステム部・増田裕明さん)
「6センチ。例えばテニスボールをコート上に置いて、ライン上にあるかないかのくらいの精度」

 「みちびき」から地上まで約3万6000キロ。

 日本の上空を通る「みちびき」がGPSを補うことで、より安定した位置情報の取得を支えています。その「みちびき」の開発に携わったのが三菱電機です。

(三菱電機宇宙インフラシステム部・増田裕明さん)
「三菱電機は衛星バスと呼ばれる衛星の電源だったり、通信だったり、制御だったり。車でいうと、エンジンだったりステアリングだったり、そういった基礎になる部分の開発」

(磯脇琢磨キャスター)
「頭脳といっても?」

(三菱電機宇宙インフラシステム部・増田裕明さん)
「そうです」

 衛星が宇宙で安定して動くための重要な基盤部分を担っています。一方で、人工衛星の製造には地上の製品とは違う難しさがあると言います。

(三菱電機宇宙製造部・香月海渡さん)
「私たちの現場では『準備8割、本番2割』という言葉があります」

 「準備8割、本番2割」

 一度宇宙に行ってしまえば簡単には修理できません。だからこそ徹底した品質管理を求められ、その準備は打ち上げ直前まで続きます。

(三菱電機宇宙製造部・香月海渡さん)
「最後は8分前まで作業している」

 打ち上げ前は離れた場所から遠隔で操作。衛星の電源を入れて宇宙で活動できる状態へと最後の設定を行います。

 現在、軌道上で運用されている「みちびき」は5機。

 今回の「みちびき7号機」が加われば6機体制となり、より安定した測位サービスが期待されます。

(三菱電機宇宙製造部・香月海渡さん)
「カーナビの精度が上がって、よくある自分のいる場所と道路の状況が少しずれているとかの解消ですとか、あとは将来的には自動運転や農業のIT化などの分野にも役立っていく」

(三菱電機宇宙インフラシステム部・増田裕明さん)
「このみちびきで、自国だけでその位置情報システムが完結できるようになれば、GPSという呼び名をどんどん「みちびき」と言ってもらえるような導きになればうれしい」

 数センチの精度を支えるために、地上で準備を積み重ねてきた技術者たち。

 携わったすべての思いを乗せて、みちびき7号機は11日、種子島宇宙センターから宇宙へ向かいます。