【ジャングリア開業1年】「待ち時間300分」「日陰なし」の悪夢から激変!“起死回生”の改善策:ガイアの夜明け

8月7日(金)に放送した「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは、「“崖っぷち”!?ジャングリア〜開業1年 新戦略に密着〜」。
【動画】ジャングリア開業1年「待ち時間300分」「日陰なし」の悪夢から激変!“起死回生”の改善策
2025年7月、沖縄北部に“新たな経済圏”をつくり出すべく誕生した「ジャングリア沖縄」(沖縄・今帰仁村)。ところが開業直後、大半のアトラクションで数時間の待ち時間が発生し、ほとんど楽しめなかった来客から批判が殺到。
さらに、広大な敷地内に屋根付き施設がレストラン程度しかなく、炎天下に取り残された客の不満がSNSで炎上し、イメージ悪化の要因となってしまった。
そうした中、副社長の佐藤大介さんは巻き返しを図るべく、新たな戦略を推し進めていた。
一方、開業に合わせて近隣にオープンした飲食店は、今どうなっているのか…。
開業から1年、ジャングリアの反転攻勢と、知られざる地域の“その後”を追った。
閑古鳥で崖っぷち? 起死回生の一手は“地元にあり”

7月25日、総事業費700億円をかけ、華々しく開業した「ジャングリア沖縄」が開業1周年を迎えた。東京ドーム13個分の敷地に23のアトラクションが点在、“やんばる”の大自然を体感できる巨大テーマパークだ。

開業当初、客が一気に押し寄せたが、一度に大人数が乗れるアトラクションが少なかったことやオペレーションが未熟だったこともあり、多くのアトラクションの待ち時間が300分に上る事態に。
さらに、屋根付きの休憩場所がほとんどなかったため、客は強烈な日差しから逃げ場がなかった。つらい思い出を持ち帰った人も多く、その結果、SNSを中心にネガティブなイメージが広がっていった。
開業初年度の来場者数は、「沖縄美ら海水族館」の半分程度、150万人以上を想定していたが、結果は大幅に下回る約100万人。開業時の悪い印象を払拭できないまま、この1年、客足は伸び悩んだ。さらに、満足していない客が30%以上という調査結果も(ジャパンエンターテイメント調べ)。

「ショッキングな結果。元気にするためのテーマパークが、(客を)疲弊させている。沖縄旅行をがっかりさせてしまったかもしれない。申し訳なさを感じた」(オペレーション部 ゼネラルマネージャー 芝粼すみれさん)。

“沖縄本島北部に新たな経済圏をつくりたい”と意気込んで開発を進めたのが、マーケティング集団「刀」を率いる森岡 毅CEOだ。沖縄の企業も巨額の事業資金を出資し、大きな期待を背負ったプロジェクトだった。

7月にジャングリアを訪ねると、オープン直前の駐車場はガラガラ。
そんな中、4月にできたばかりのアトラクション「やんばるトルネード」が人気を集めていた。最大48人乗りで、一度に多くの客をさばけるアトラクションを新設したことが、待ち時間の短縮にもつながっていた。

開業日以来、久しぶりに来たという客は、「(スタッフの動きが)素早くなった。1年ぶりに来たが、手際の良さやスタッフ同士の連携もすごく良くなった」と話す。
来園者自体がまだ多くないこともあるが、300分が当たり前だった待ち時間は、混雑期でも平均約60分に短縮していた。

批判が殺到した日陰が少ない問題も、屋根付きの休憩スペースを園内に2カ所設置して対応。ミストで涼める場所も新たにつくった。
来園者を増やし、満足度を高める――その秘策は他にも。
7月1日から、5つのアトラクションのうち1つだけ楽しめる「ふらっとチケット」を販売。
滞在時間は無制限で、価格は「1Dayチケット」(6930円)の半額以下で2970円。
このチケットで約3時間滞在した客は、「ジャングリアにも来たかったし、他も行きたい。いいとこ取りをするのにちょうどいい」と笑顔で話す。
限られた時間で沖縄を割安に楽しみたい――。そんな観光客のニーズを狙った「ふらっとチケット」は、「初動を確認するととても売れている」(担当者)という。

ジャングリアを運営するジャパンエンターテイメントの副社長・佐藤大介さん(51)は、「十分に満足してもらえなかった開業初期。集客でも偏りやばらつきがあった。課題を修正する。データがあるから、改善点が見えてくる」と話す。
大学卒業後、「三井物産」に就職した佐藤さんは、「星野リゾート」を経て「刀」に入社。ジャングリアの担当となり、船出を支えた。
2025年、番組はその姿に密着。
佐藤さんは、渋滞を不安視する地域住民と話し合いを重ね、交通網の整備などに奔走していた。

7月5日。佐藤さんは集客のため、次なる一手を打っていた。商業施設で用意したのは、大きなガラガラ抽選器。ジャングリアへの感想や要望などを書くと、ガラガラが回せる。景品は、ジャングリアの1日入場券だ。
地元の人にアピールしようと仕掛けたが、そこには集客だけでなく、改善点を探る狙いもある。
「沖縄を分かっている人に頼る、お願いをする、寄り添う。我々が近づくことが必要」(佐藤さん)。

7月中旬。例年、村の公民館で行っていた「ふるさと納税 返礼品出発式」を、今年はジャングリアで開催した。今帰仁村の名産品「ゴールドバレル」が運ばれ、地元の子どもたちに食べてもらう。
佐藤さんは、地元の力を借りることが崖っぷちからの突破口になると考えていた。
きっかけは、去年9月、「沖縄の伝統行事を園内で行いたい」と相談を受け、試したこと。
地元の人だけでなく、観光客の反応も良かったのだ。
「(地元と)一緒につくることが、沖縄を楽しみに来るお客に魅力的に映る。パイナップルを食べてもらったり、買ってもらったら地元も潤う。そんな構造をつくって、最終的に“沖縄から日本の未来をつくる”。まだまだ先かもしれないが、その一歩になる」(佐藤さん)。

この日、佐藤さんは、ジャングリアから車で約10分の「今帰仁村役場」に“ある企画”を持ち込んだ。地元と観光客の満足度をさらに高めようと、佐藤さんが考えた次なる一手とは――。番組では、今帰仁村に移住した俳優・尾野真千子さんと佐藤さんの交流も紹介する。
「ジャングリアの風」はどこへ? 地域の“いま”を独自取材

2025年5月、沖縄・名護市。ジャングリアの開業を2カ月後に控え、地元の期待は高まっていた。
名護の商店街の事務局長でホテルを営む大城昭一さんは、「これがラストチャンス。ジャングリアができることで観光客の流れが出てくる。しっかりつかまえていかないと、衰退していく」と話す。
あれから約1年経った2026年6月。大城さんを訪ねると、「(手応えを)感じたかと言われると感じていない。(ジャングリアの来園者による)渋滞が起きていない」と本音を明かした。

一方、今帰仁村の隣町・本部町で営業する「アセローラフレッシュ直売所」。アセロラの加工品を扱う店で、1番人気が「フローズンドリンク」。ビタミンCが豊富なアセロラだが、日本で露地栽培できるのは奄美群島と沖縄だけだ。

希少な国産アセロラをつくる並里康次郎さんは、ジャングリアの開業を機に、県道沿いにあったコンビニの跡地に新たな店をつくった。ジャングリアの開業で往来が増えそうな絶好の立地だ。
新店は、2025年7月20日に開店。ジャングリアの開業も後押しとなり、当初は多くの客でにぎわった。
あれから約1年、番組は客が多いはずの日曜午後に店を訪ねたが、果たして客の入りは――?
そして、開業1周年を翌日に控えた7月24日、ジャングリアでは目玉イベントのリハーサルが進んでいた。その全貌とは――。
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