YouTubeチャンネル「12人産んだ助産師HISAKOの子育てチャンネル」が「【助産師が解説】赤ちゃんの貧血、脳に影響する?発達に問題は?」を公開した。乳児期後半に指摘されがちな「赤ちゃんの貧血」について、それが実は病原菌から体を守るための合理的な手段であるという驚きの事実を解説している。

乳児期後半になると、母乳育児の母親たちは「母乳は鉄が少ないから貧血になりやすい」「脳や発達に影響を及ぼす」といった情報に不安を抱きがちである。たまたま受けた血液検査でヘモグロビン値が低く出るとパニックになるが、HISAKOさんは「数値上の貧血は、実は病原菌から赤ちゃんが自分の身を守るための合理的手段だったりします」と、教科書には載っていない事実を提示する。

HISAKOさんはこのメカニズムを3つの視点から紐解いた。1つ目は、菌へのエサやりを防ぐ防衛機能である。ブドウ球菌や大腸菌などの病原菌は鉄を好むため、胎盤からもらった免疫が切れて感染症にかかりやすくなる生後6カ月以降、赤ちゃんはあえて血液中の鉄を低く抑え、菌にエサを与えないようにしているという。

2つ目は、母乳に隠された「スマート設計」である。粉ミルクに含まれる鉄分の吸収率が約10%であるのに対し、母乳は鉄の含有量が少ないものの、吸収率は驚きの50%を超える。消化管などがまだ未熟な赤ちゃんに負担をかけないよう、少量を効率よく吸収させるための母乳育児の戦略であると語った。

3つ目は、離乳食への移行を促す役割である。栄養素が完璧に足りていると、赤ちゃんは食べることに興味を持たない。そこで、あえて母乳の鉄分を少なく設定し、赤ちゃんに空腹スイッチを入れて「食べることに興味を持つ方向に仕向けていく」という理由があることを解説した。

顔色が悪い、動かないなどの病的な貧血ではない限り、「脳に影響するなんてことはないです」とHISAKOさんは力強く断言する。データ上の数値に翻弄されるのではなく、目の前の我が子が活発に動いているか、目の輝きはあるかなど、総合的に観察して見極める賢さを持つことが大切であると結論付けた。

チャンネル情報

がんばらんでええ! テキトーでええ! 多くのママに関わってきた経験と 自身の出産子育てから痛感する理想と現実のギャップ。 キレイゴト抜き方法論をお伝えする 『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』です! YouTube登録者数61万人