専門家が警鐘「日奈久断層帯の″割れ残り″に警戒を」気象庁は「今後1週間程度、5強程度以上の地震に注意」
最大震度7のを観測した熊本地震の発生から1週間となる4日も、県内では揺れが続いています。今後も県内で警戒するべきポイントをお伝えします。
はじめに県内にある断層についてです。まず、今回の地震を引き起こしたとされる県内を南北方向に走る「日奈久断層帯」。益城町木山付近から八代海南部まで約81キロ伸びているとされ、北から「高野・白旗区間」と「日奈久区間」、八代海に伸びる「八代海区間」の3つに分けられています。
そして、7月28日に発生した最大震度7の地震は、「日奈久断層帯」の「高野・白旗区間」の“残り”と、隣接する「日奈久区間」の一部がずれて起きたものだとされています。
今回の地震でも地表に亀裂が現れたところがあります。これが10年前の熊本地震の「割れ残り」といわれていた部分です。熊本地震の断層の調査をしている宮崎県公立大学の山下裕亮准教授は、今回の地震の「割れ残り」である「日奈久区間」の南側半分と、「八代海区間」を震源とする地震に警戒が必要と話しています。
■宮崎公立大学地域連携防災研究センター 山下裕亮准教授
「今回の令和8年の熊本地震の特に割れ残りと言われているところには、今回の地震が起こる前よりもさらに沈みの蓄積が上乗せされている。より地震が起こりやすくなっている状況にあるっていうのは、地震学的に見ても明らかなこと」
そして山下准教授が指摘する割れ残りの断層のうち、「八代海区間」については、政府の地震調査委員会が想定される地震の大きさはマグニチュード7.3としています。また30年以内に地震が起きる可能性がほぼ0%から16%と最もランクが高いSクラスに指定しています。
そして、この「八代海区間」の場所に注目です。断層が海までのびているのがわかります。震源が海底となると津波が発生するおそれもあり、沿岸部と離れていないことから、地震発生後すぐに津波が到達する懸念もあるということでした。
一方で、既に地震がおきた「割れ残り」がない地域はしばらく安心できるのでしょうか?山下准教授に聞くと、そういうわけでもありません。
■宮崎公立大学地域連携防災研究センター 山下裕亮准教授
「断層が大きくずれたところは、ある程度力を解消したとは思うが、その周辺領域とかにおいて、地下に潜んでいる断層というのは無数にある。周辺の断層でマグニチュード5クラスの地震が浅いところで起これば、その直上は震度6弱とか、下手すると6強揺れるようなこともあっても不思議ではない」
気象庁は4日午後、会見を開き、今後の見通しについて「今後1週間程度、最大震度5強程度以上の地震に注意が必要。地震の規模や震源との位置関係によっては7月28日よりも強く揺れる地域がある」と注意を呼びかけています。
地震から1週間がたったものの、山下准教授は「全てが終わったわけではないということは頭の片隅に置いておくべき」と注意を呼びかけています。次の地震がいつ起こるかは誰にもわかりません。地震が起きた時への「備え」が引き続き必要です。

