【気象解説】北陸地方の梅雨明けがこんなに遅かったわけ
スタジオには気象予報士の平島さんです。きょう、北陸地方の梅雨明けが発表されました。ようやく、というか、連日の暑さで感覚的には「もう夏」でしたが、これで名実ともに「夏」になりましたね。
そうですね。ずいぶん遅かったようにも感じますが、実際どうだったのか過去のデータと比べてみましょう。
ことしの梅雨明けは、平年より12日遅く、観測史上もっとも早かった去年と比べると、36日遅くなりました。
また8月に梅雨が明けたのは、1951年の統計開始以降9回目で、ことしは5番目に遅い記録でした。ちなみに最も遅かったのは1991年で、8月14日でした。
お盆まで明けなかった年もあるんですね。
実は気象庁は、立秋を過ぎると、原則として「梅雨明けの速報値は発表しない」としています。
ことしの立秋は今週末、8月7日なので、ギリギリの発表でした。
それにしても連日の暑さで、「なんで梅雨明けしないの?」と思っていた方も多いと思います。
そう思われても仕方がないくらいの暑さですが、ことしに関して言えば、その理由は「気象庁の区分」が大きく影響したといえます。
気象庁のいう「北陸地方」は富山、石川、福井の3県に新潟を加えたエリアです。
梅雨入りや梅雨明けは、この4県全体の天気を総合的に判断します。
新潟が入ることで、エリアがかなり広くなりますね。
新潟は南北に長いです。福井の南の端から新潟の北の端までの南北の距離は、およそ350キロあります。
富山から名古屋までの距離がおよそ250キロなので、それよりも離れています。これだけ離れていると天気も大きく変わります。
たとえば先月24日の天気図をみてみると、富山、石川、福井は晴れましたが、新潟は梅雨前線がかかり雨が降りました。期間を通して、新潟だけ雨や曇りの日が多くなったことが、梅雨明けが遅れた大きな要因となりました。
梅雨が明けて暑さはより厳しくなりそうですが、先週のような大雨もありますし、台風にも注意が必要ですね。
そもそも気象庁が梅雨入りと梅雨明けを発表するのは、大雨への警戒をはじめ、水資源の確保など、防災や生活の目安にしてもらうためです。
大雨に注意しつつも、厳しい暑さが続きます。引き続き熱中症には十分に気をつけましょう。
