「動物園→農作物→商品→動物園」へ 川崎で始まった“循環するまちづくり”の新しい挑戦
動物園で生まれた食品残さが堆肥となり、農作物を育て、その農作物がビールや和菓子などの商品へ生まれ変わる。そして、その収益の一部が再び動物園へ還元される――。そんな地域循環モデルの実証実験「夢見ヶ崎プロジェクト」が川崎市で始まった。
川崎市長の福田紀彦氏や、三菱化工機代表取締役社長の田中利一社長のほか、同プロジェクトに賛同する川崎市内の企業「東海道BEER」や和菓子屋「菓寮 東照」、ダンスチーム「KADOKAWA DREAMS」「GABU」などが集まり、今後の取り組みについて発表した。
はじめに福田紀彦市長が「第一弾として動物園から初めてのプロジェクトが始まりました。川崎から世界に向けて地域循環型社会を目指して発信していこうと思っています。これからが本当のスタートとなるので、川崎市内の賛同企業に感謝しながらともにこのプロジェクトを盛り上げていきたい」とあいさつした。
また、夢見ヶ崎動物公園の浅井威一郎園長は「動物園では、現在51種274の動物を飼育していて、毎日の動物の食事ではニンジンや小松菜、りんご、バナナなどを与えていますが、その時に決まった量の食品残さが出ます。その廃棄されていた食品残さを資源として活用し、堆肥を使って農作物を育て、その収穫物をラーメン店や老舗菓子店などで商品化す素晴らしい試みが始まりました。動物の命を守りながら、地域でこのような取り組みを循環していければいいです」と話した。
動物の食事で出る食品残さ(魚の残さなどを含む)は1日に12kg排出している。これは1ヶ月に換算すると360kgにもなる。現在は、太陽光発電で稼働する三菱化工機のコンポストを設置し、毎日60℃〜70℃の温度を保ちながら稼働している。
開始時は2kgを目安に、今後の堆肥化量は徐々に上げていくとしている。それらの堆肥を使い、ホップやレモングラスなどの農作物を栽培し、栽培したホップやレモングラスやヨモギなどを使った商品を順次販売していく。
川崎を代表する「クラフトビール東海道BEER」では、ビールの原料となるホップの収穫も予定している。収穫時期に合わせたホップの年間収穫目標は10kgで、本数に換算すると1000〜1200本のクラフトビールを製造できる。クラフトビールの販売は来年から本格的に実施していく予定だ。
創業110年の老舗和菓子屋「東照」では、レモングラスやヨモギを使用した和菓子を製造するほか、地域の子どもたちと一緒に農作物の収穫をしたり、おかし作りなどのワークショップなども予定している。農作物の収穫などに合わせ、今年の12月から和菓子の商品化を目指す。
レモングラスは、年間3〜4kgを目標に収穫する予定で、賛同企業の川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」でも、収穫したレモングラスを使用したラーメンを商品化する。
動物園では毎日ほぼ一定量の食品残さが発生することに着目し、これらの取り組みにより年間のCO₂も約70kg削減できる。
今回の取り組みは全体の収益よりも、まずは地域の和菓子屋やラーメン店などと取り組み、商品化し、地域の人たちに楽しんでもらうことを目的に、今後は第2弾、第3弾へと展開しながら、地域循環モデルの実装を目指していく。
動物園から始まった小さな循環が、地域の人や企業を巻き込みながら、新たなまちづくりへと広がろうとしている。
川崎市長の福田紀彦氏や、三菱化工機代表取締役社長の田中利一社長のほか、同プロジェクトに賛同する川崎市内の企業「東海道BEER」や和菓子屋「菓寮 東照」、ダンスチーム「KADOKAWA DREAMS」「GABU」などが集まり、今後の取り組みについて発表した。
また、夢見ヶ崎動物公園の浅井威一郎園長は「動物園では、現在51種274の動物を飼育していて、毎日の動物の食事ではニンジンや小松菜、りんご、バナナなどを与えていますが、その時に決まった量の食品残さが出ます。その廃棄されていた食品残さを資源として活用し、堆肥を使って農作物を育て、その収穫物をラーメン店や老舗菓子店などで商品化す素晴らしい試みが始まりました。動物の命を守りながら、地域でこのような取り組みを循環していければいいです」と話した。
動物の食事で出る食品残さ(魚の残さなどを含む)は1日に12kg排出している。これは1ヶ月に換算すると360kgにもなる。現在は、太陽光発電で稼働する三菱化工機のコンポストを設置し、毎日60℃〜70℃の温度を保ちながら稼働している。
開始時は2kgを目安に、今後の堆肥化量は徐々に上げていくとしている。それらの堆肥を使い、ホップやレモングラスなどの農作物を栽培し、栽培したホップやレモングラスやヨモギなどを使った商品を順次販売していく。
川崎を代表する「クラフトビール東海道BEER」では、ビールの原料となるホップの収穫も予定している。収穫時期に合わせたホップの年間収穫目標は10kgで、本数に換算すると1000〜1200本のクラフトビールを製造できる。クラフトビールの販売は来年から本格的に実施していく予定だ。
創業110年の老舗和菓子屋「東照」では、レモングラスやヨモギを使用した和菓子を製造するほか、地域の子どもたちと一緒に農作物の収穫をしたり、おかし作りなどのワークショップなども予定している。農作物の収穫などに合わせ、今年の12月から和菓子の商品化を目指す。
レモングラスは、年間3〜4kgを目標に収穫する予定で、賛同企業の川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」でも、収穫したレモングラスを使用したラーメンを商品化する。
動物園では毎日ほぼ一定量の食品残さが発生することに着目し、これらの取り組みにより年間のCO₂も約70kg削減できる。
今回の取り組みは全体の収益よりも、まずは地域の和菓子屋やラーメン店などと取り組み、商品化し、地域の人たちに楽しんでもらうことを目的に、今後は第2弾、第3弾へと展開しながら、地域循環モデルの実装を目指していく。
動物園から始まった小さな循環が、地域の人や企業を巻き込みながら、新たなまちづくりへと広がろうとしている。

