KNB北日本放送

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武道キャスター
スタジオには気象予報士の平島さんです。きょうは雨も降って、梅雨らしい蒸し暑い一日でした。先週の晴れの猛暑から一転して、今週は26日に県東部、おとといは県西部で大雨が降って、一部地域にはレベル4の「危険警報」が出ました。

平島気象予報士
防災気象情報が新しくなって県内では初めての発表でした。きょうは、この「危険警報」、中でも土砂災害に関する情報についてお話しします。

おとといの大雨は、県西部を中心に降りました。砺波市では1時間に63ミリという7月では観測史上最大の非常に激しい雨を観測しました。きょうはこの砺波市を例に、土砂災害の危険警報が出るまでの経過をたどってみます。

まず午前7時28分に「レベル2土砂災害注意報」が発表されました。

その後、発達した雨雲が次々とかかり、雨脚は急激に強まりました。

そして午後6時22分。レベル3を経ずに、一気に「レベル4土砂災害危険警報」が発表されました。

武道キャスター
通常ですと、レベル2、レベル3、レベル4と順に段階が上がるものと思いますが、どうして急に上がったんでしょうか?

平島気象予報士
これが土砂災害に関する情報の特徴なんです。実は、レベル3の「土砂災害警報」は、レベル4の危険警報が出ることが確定する前提で発表される情報なんです。これは、土砂災害から避難をする時間を確保するためで、ポイントになるのは「リードタイム」、すなわち「時間の余裕」です。

レベル4土砂災害危険警報は、危険度が基準に達するおよそ2時間前を目安に発表されます。そのレベル4の基準に達するおよそ3時間前を目安に出るのがレベル3の土砂災害警報です。

武道キャスター
レベル3は、レベル4の前触れ、「3時間後にはレベル4の危険警報が出ますよ」という事前の知らせなんですね。

平島気象予報士
ところが、今回のように短時間で雨が急激に強まると、レベル3を発表する時間的な余裕、つまりリードタイムが確保できなくなってしまいます。その結果、レベル3を飛ばして、レベル4の危険警報が出たということなんです。

武道キャスター
このレベル4の土砂災害危険警報が出ていた時間帯に砺波にいた人に話を聞くと、一時的に雨が激しい時間帯はあったものの、そのあとは雲が割れて晴れ間も見えたそうで、危険警報と実際の天気にズレを感じたと話していました。

平島気象予報士
これも土砂災害に関する情報で注意してほしいポイントです。

土砂災害は、雨が地面にしみ込むことで地盤が緩んで発生します。つまり、今晴れていても、それまでに降った雨が大きく影響する災害です。

武道キャスター
発生まで時差があることもありますから「雨がやんだから安心だ」とは言えないわけですね。

平島気象予報士
土砂災害からの避難は、異変を感じてからでは間に合わないことも少なくありません。

武道キャスター
目に見える天気だけで判断せず、気象庁の「土砂キキクル」などで危険度を確認して、早めの避難を心がけてください。