名将が変えたチーム
名将が変えたチーム
◇一気にチームを強豪へと押し上げリーグV5を達成させた豊田合成ブルーファルコン名古屋 田中茂の監督術
写真:ハンドボール界に革新を起こし続ける田中茂監督
2017年にブルーファルコンの監督へと就任した田中茂。指導者になるべくハンドボール大国スペインで学んだ経験を活かし就任後日本一になるために何が必要かを徹底的に追及し、マインドの向上、選手のポジションコンバートなどを行っていった。現在ではリーグ歴代最多得点記録を持つ小塩豪紀は当初チームの主な得点源となるバックプレイヤーだった。それを思い切った形でサイドへとコンバート。結果今ではサイド攻撃のスペシャリストと言われるまでに成長した。またスピードを活かした攻撃力が魅力の藤勢流をディフェンスへとコンバート。そのスピードを活かしパスカットなどで何度もチームを救う柱となった。田中監督が目指すのは各ポジションを3人にし、チーム内だけで3チームが作れるようなチーム構成にすること。試合中選手を入れ替えながら戦うことで特に連戦が続くリーグ戦やトーナメントでも試合時間の60分間、選手の体力と気力を維持しベストパフォーマンスで戦い続ける。サッカー日本代表もそうだったように全員で戦うチームを作ってきた。さらに「どうせ控えだし…」など選手が腐らず全員が一所懸命練習にも取り組んだ。「天狗になるな。毎年チャレンジャーだ」と言い聞かせ6連覇をかけて迎えたリーグH2025-26シーズン。スタート時は強豪相手に大量得点で勝利。さらに日本ハンドボール選手権大会では6連覇を達成し更なるチーム力が発揮されていた。しかし今年に入ると怪我人が続出。1月以降はベストメンバーを組むことが難しくなった。それでもプレーオフファイナルまで勝ち進み6連覇まであと1つというところまで進出したが宿敵ブレイヴキングス刈谷を相手に1点差で敗れた。
田中監督は「もう一度足元を見つめなおしてまだまだ伸ばしていきたい」と語る。
このシーズンで怪我した選手に代わり出場して活躍を見せていた新人の岡田広規や齋藤蓮らも伸び盛りだ。次シーズン、どんなチームを作りでどんな試合を見せてくれるのか今から楽しみでならない。
写真:試合中に指示を出す田中茂監督

