ミレー「落穂拾い」が23年ぶり&ゴッホ「星月夜」が16年ぶり来日へ オルセー美術館の名画ズラリ 東京都美術館開館100周年の特別展【作品一覧・解説】
【画像】16年ぶりに来日するゴッホ「星月夜」…そのほか名画続々
同展では、「印象派の殿堂」とも称されるオルセー美術館のコレクションから、「いまを生きる歓び」をテーマに絵画・彫刻・工芸・写真など約110点を紹介する。ジャン=フランソワ・ミレー、ピエール=オーギュスト・ルノワール、クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホらの作品が来日する。
オルセー美術館をはじめフランスで活躍するセノグラファー、セシル・ドゥゴ氏が展示の空間デザインを担当し、歓びにあふれた会場をつくり出す。
■ジャン=フランソワ・ミレー「落穂拾い」1857年
「落穂」は、貧しい農民を救済するために刈り入れ後の畑に敢えて残されていた。それを拾う3人の動きは、つらく厳しい労働が反復される様子をうかがわせる。前景と後景が巧みに対比されていて、後方の明るい一帯には、すでに刈り入れを終えた人々と豊かな恵みが見える。人物のシンプルで力強い造形と安定した構図、静謐で光の降り注ぐ画面は、同時代の農村を描きながらも聖書の一場面を思わせるようで、たくましく生きる人々の気高さや尊厳を感じさせる。
■フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」1888年
パリから南仏アルルに移り、ファン・ゴッホはすぐに星月夜に魅了された。光が少ない夜の景色を描く術を模索し、《夜のカフェテラス(フォルム広場)》(クレラー=ミュラー美術館)を完成させたのち、本作は1888年9月に制作された。街外れから、ローヌ川越しに南西の夜空と市街地を臨む。実景そのままではないが、夜は「昼間よりもいきいきしていて、色彩が豊か」と弟テオに書き送ったとおり、星とガス灯、川面に映る光が輝くように表現されている。前景のふたりの人物は手紙で「恋人たち」と記されている。
■ポール・ゴーガン「アレアレア」1892年
1891年、ゴーガンは近代社会の影響が及んでいない原始的な暮らしを求めてタヒチ島へ旅立つ。島の暮らしはすでに西欧化していて彼が期待したとおりではなかったが、伝統的な暮らしや島の信仰を描き込みながら、自らが憧れた情景をカンヴァスにとどめた。「アレアレア」はパリで展示する際に自らつけたタヒチ語の題名で、歓びや楽しいとき、陽気さを意味する。
【概要】
展覧会名:「東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」
会期:2026年11月14日〜2027年3月28日
開室時間:9:30〜17:30、金曜日は9:30〜20:00
※入室は閉室の30分前まで
休館日:月曜日、11月24日(火)、12月22日(火)〜2027年1月3日(日)、1月12日(火)、3月23日(火)※ただし11月23日(月・祝)、1月4日(月)、1月11日(月・祝)、3月22日(月・祝)は開室
会場:東京都美術館 企画展示室
観覧料:一般2400円、大学・専門学校生1300円、65歳以上1600円
※12月8日(火)〜18日(金)の平日は、大学・専門学校生は無料
