「操作ミスで人災だった」 阿南市上大野町の浸水被害【徳島】
台風6号による浸水被害をめぐり、阿南市上大野町の久留米田地区で6月13日、住民説明会が開かれました。
付近の用水を管理する那賀川土地改良区の理事長を務める岩佐義弘市長は、対応の不備を認めた上で、今回の浸水被害は「人災」だったという認識を示しました。
6月2日から3日にかけて県内に接近した台風6号。
阿南市上大野町の久留米田地区では3日未明、農業用水があふれ出し、住宅3棟のほか、倉庫や田畑、農機具、太陽光発電施設などが浸水の被害に遭いました。
これを受けて13日、用水を管理する「那賀川土地改良区」が住民説明会を開催、理事長の岩佐義弘市長らが出席しました。
(那賀川土地改良区理事長・岩佐義弘 阿南市長)
「不安な思いをさせてしまいましたことに、まずは心よりお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」
説明会で、土地改良区は2日の深夜から翌未明にかけて、大雨や長安口ダムの放流で、那賀川の水位が急増したと説明。
その上で、農業用水が溢れた原因について、次のように話しました。
(那賀川土地改良区の担当者)
「水があふれ出して、久留米田樋門を閉めるのが遅れた。遅れたがために、浸水被害になった」
那賀川土地改良区は、久留米田地区の取水口から那賀川の水を引き込み、阿南市と小松島市の一部に農業用水を送っています。
取水口付近には、取水口を含め水量を調整する施設が3つあり、当時、流量調整ゲートは閉まっていましたが、取水口と久留米田樋門は開いていて、水は久留米田樋門と流量調整ゲートの間の水路から溢れました。
もし、久留米田樋門が閉まっていれば、水はパイプの中で止まっていたとみられます。
久留米田樋門を閉めるのが遅れた理由については、「流量調整ゲート」が閉まっていれば大丈夫という誤った認識や、スマートフォンに送られる水位データを職員が自宅から確認していたものの、不十分だったこと。
水位計が水没し、データを送信できなかったことを挙げました。
(那賀川土地改良区理事長・岩佐義弘 阿南市長)
「操作ミス等で、人災と思っています」
再発防止策として、緊急時の体制の見直しや監視設備の改善などが挙げられました。
(住民)
「いけるだろうで、あんたら今まで仕事してきとんじゃ。いけるだろうでは、また、大変なことになる」
「うちの孫が『ここで生活できん』て」
土地改良区は、補償について「真摯に対応する」とし、金額や対象について、住民らと協議していくということです。
