『国宝』がついに終映へ…1000円均一の“ラスト再上映”にファン駆け込み、証明される「映画館で観る価値」
2025年6月6日に公開され、日本映画界の歴史を塗り替えた映画『国宝』が、ついにその長い上映の幕を下ろそうとしている。公開から1年となる2026年6月5日から、全国98館で1週間限定の再上映がスタート。6月11日までの“ラスト上映”に、多くのファンが劇場へ足を運んでいる。
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再上映も「明日の分はすでに売り切れ」
再上映の料金は1000円均一。通常料金より大幅に安い特別価格とあって、SNSでは公開直後から話題となった。
《1000円は安すぎる》
《ラストチャンスだから絶対行く》
《今見たら明日の分がすでに売り切れになってた泣》
など、再上映決定を喜ぶ声が相次いでいる。なかには、すでにチケットが完売している劇場もあり、“最後の国宝”を求めるファンの熱量の高さがうかがえる。
一方で、
《アマプラで観られるし十分かな》《175分あるから家でゆっくり観ようかな》といった声も見られるが、『国宝』の場合、“映画館で観る意味”を強調するファンが圧倒的に多い。
《歌舞伎の舞台シーンは大画面じゃないと迫力が違う》
《音響込みで完成する作品》
《この作品だけは大画面のスクリーンで観る価値がある》
《これだけはサブスクと別物》
といった意見が目立っている。
そもそも『国宝』は公開当初から異例づくしだった。原作は吉田修一氏の同名小説。監督は李相日氏。主演の吉沢亮が任侠の家に生まれながら歌舞伎の世界へ飛び込む主人公・立花喜久雄を演じ、横浜流星がライバルの大垣俊介役を務めた。
公開後は口コミが口コミを呼び、ロングランヒットを記録。第49回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀主演男優賞などを含む最多10部門の賞を受賞し、興行収入は200億円を突破。国内の観客動員数は1415万人と、邦画実写作品の歴代興収記録を22年ぶりに更新する歴史的快挙となった。
『国宝』は「映画館で観てほしい」
それでも今回、再上映企画が実現した背景には「映画館でこそ観てほしい作品」という評価があった。『国宝』は全国の映画館スタッフが選ぶ「第1回映画館大賞」で日本映画部門1位を獲得。対象作品988件の中から、全国3000人を超える映画館スタッフによる投票で頂点に立った。その受賞を記念する形で今回の再上映が決定したという。
さらに、6月6日からはAmazonプライム・ビデオで見放題独占配信もスタートする。劇場で観た人が再び作品を楽しめる一方で、これまで鑑賞の機会を逃していた人たちにも門戸が開かれることになる。
公開から1年。SNSには、
《国宝に出会えてよかった》
《何回映画館に通ったか分からない》
《夢のような1年間だったな》
《終わるのが信じられない》
など、名残を惜しむ声が相次いでいる。
配信全盛の時代にあって、観客に何度も映画館へ足を運ばせた『国宝』。興行収入200億円、観客動員1415万人という数字以上に、「映画館で観る価値」を改めて証明した作品として映画史に刻まれることになりそうだ。
6月5日から始まった1週間限定の再上映は、まさに“ラストチャンス”。スクリーンで『国宝』を味わえる最後の機会に、多くのファンが劇場へ足を運んでいる。そして6月11日、約1年にわたって続いた“国宝イヤー”は、ひとつの節目を迎えることになる。

