県の「新しい被害想定」にどう向き合う? 中野晋名誉教授が解説【徳島】
(森本アナウンサー)
「ここからは、検討委員会の委員長で徳島大学の中野晋 名誉教授に、県の新しい被害想定について解説していただきます」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「よろしくお願いします」
(森本アナウンサー)
「13年前にまとめられた被害想定から、今回、大きく死者も建物被害も減りましたね。これはどうしてでしょうか?」
「これはですね、一番大きいのは徳島県の北部で、津波浸水エリアが大幅に減少したというのが大きいんですけれどもね」
「この要因っていうのが、堤防の耐震化が進んだ、こういうのが大きいんですが」
「もう一つは建物の耐震化の問題もですね、だいぶ進歩した・進展したというのもあります」
(森本アナウンサー)
「なるほど、堤防が整備されたり、建物の耐震化が進んだと」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「はい、そうですね」
「それによって、建物が流されたり、あるいは建物が壊れる率がへりましたし、死者が相当減少したということなんですけども」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「ただ一方で、津波の時の移動速度、避難速度が若干小さめに設定されましたので、浸水エリアの広い小松島市とかでですね、津波の犠牲者がちょっと多くなったりしています」
「あと、海陽町なんかでも浸水エリアが若干広がった所があって、犠牲者が増えているということで、安心はできないですね」
(森本アナウンサー)
「被害想定を受け、自治体も対応に追われると思います。今後、対策のポイントはどういうところでしょうか?」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「そうですね、やはり今回の想定の中でですね、避難する方の人数がですね、38万人ぐらいの数字がでているんですね、人口の約半分ぐらいになる訳です。ですから、こういう避難者をいかに減らすかっていうのが非常に大きいですね」
「そのためには、どうしても建物が全半壊するとですね、避難せざるをえないという状況になりますので、やはり、建物の耐震化というのをですね、どんどん進めて行く必要があるということと」
「それから、小松島市なんかでですね、津波の避難が難しくなる所というのも指摘されていますので、津波避難場所を拡充していくことも重要です」
(森本アナウンサー)
「われわれが今後、できる事はどんなところでしょう?」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「繰り返しになりますが、住宅の耐震化を100%にするぐらい、どんどん向上させることが一点」
「そして、もう一点が津波からの早期避難の意識を高めることですね」
「津波からの避難、すぐに避難できる方を100%にするということも重要ですね」
(森本アナウンサー)
「なるほど、耐震化率を100%にする?」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「はい、今現在、住宅耐震化率が86%程度ですけども、それを100%にできれば、死者の想定を今より6000人近く減らすことができます」
「さらに、住民全員が津波からすぐ避難する、地震が起これはすぐ避難するということができれば、死者は最小2200人くらいまでに減少します」
「そういう意味では、やはり日ごろからしっかり防災意識を高めていく、そういうことが重要だとおもいます」
(森本アナウンサー)
「県の新しい被害想定について、徳島大学の中野晋 名誉教授に聞きました。ありがとうございました」
(県南海トラフ巨大地震被害想定検討委員会・中野晋 委員長)
「ありがとうございました)
