どこか懐かしさを感じさせる内装が特徴の築古団地。そんな団地での暮らしと部屋について「団地の使いこまれた雰囲気を消すよりも、それを活かした家具選びをするようにしています」と語るのは、夫婦2人で築約40年の団地暮らしを楽しむ松尾千尋さん。団地を活かした「アンティーク風」の生活をしている松尾さんに、お気に入りの家具や道具について教えてもらいました。

団地の空気感にはアンティークが合う

真新しい家具や流行のインテリアばかりでそろえると、団地の空間では少し浮いて見えることもあります。

【写真】「古道具店」で見つけたお気に入りのコップたち

その点、使い込まれた風合いの家具や道具は、もともとの内装と自然になじみやすいのが魅力です。団地のもつ時間の積み重ねと、アンティークの雰囲気が近いのかもしれません。

古道具は掘り出し物の宝庫

私が食器やインテリアを買うときに足を運ぶのは、「古道具店」。

古道具は、状態のいいものでも手頃な価格で売られていることも多く、思わぬお気に入りを見つけることがあります。

昭和・大正などの古い時代のものは、手作業で丁寧につくられたことが感じられる品がたくさんあります。古いガラス製品は、独特のゆらぎが団地の古いテイストにもマッチ。

「イケア」の家具をアンティーク風にアレンジ

ダイニングに置いている棚はイケアのものですが、そのまま使うのではなく、アンティークワックスで塗装しています。

色味を落ち着かせることで既製品の印象が和らぎ、古道具とも自然につながるように。

いろんなテイストのものが混在していても、アンティーク調だといい感じにまとまって見えるから不思議。あきビンを花ビン代わりに使ってもしっくりなじみ、お金をかけないインテリアが叶います。

多少の散らかりもサマになる

アンティーク調のインテリアには、完璧を求めすぎなくていい、というよさもあります。多少ものが出ていても、生活感が味わいになって、「なんとなくサマになる」。

完璧に保たなきゃ、と思いすぎなくなり、気持ちの負担も減りました。

築古を活かした「背伸びしない」もの選び

新品で統一せず、少しずつ古道具をたしていく。団地の雰囲気に合わせて、手をかけすぎない。そんな選び方が、節約と心地よさを両立させるインテリアにつながっています。

築古だからこそ似合う、アンティーク風の暮らし。無理をしないからこそ、長く楽しめると思います。