恋愛禁止ルールはもう時代遅れ? 彼氏&彼女の存在も力に…令和の学生アスリートの本音「規則でも隠れて…」
陸上競技の関東インカレ、日本インカレで取材
「アスリートはスポーツだけをやっていればいい」――。かつての日本に根付いた価値観。時代は令和に移り、高校球児の丸刈り強制の撤廃、オシャレをするアスリートの増加などスポーツ界も変わり始めている。
同じようにかつて耳にすることが多かった「恋愛禁止」の部活ルールも変化しているのか。様々な角度から令和の部活動を取材してきた「THE ANSWER」は大学陸上の関東インカレ、日本インカレで実情を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)
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現場では学生それぞれの考えが浮かび上がった。
さすがに成人している大学生。強豪校から新鋭校、伝統校、女子校など、観客席で応援に駆け付けた部員を中心に男女20人以上取材したが、聞いた範囲では恋愛禁止のルールを設けている部はなく、自由な環境。恋人を持つメリットとしては「恋愛している方が気持ちが上がる」「結果が良いと相手も喜んでくれるから嬉しい」「相手が部内だから一緒にいる時間が長くて楽しい」など、男女問わず恋愛を力に変えている選手が多かった。
同じ陸上部同士でカップルになることが多く、関東の女子大に所属する選手は「相手も(他大学の)陸上部なので、競技のことを教えてくれる」と相乗効果を明かす。「陸上をする上で男女では意識するポイントが違うので、色々な見方ができるようになった。相手は食事のことにも詳しくて、色々と教えてもらえる」と競技への好影響を明かした。
ただし、良いことばかりではない。「部内で付き合っていて、喧嘩したら部の雰囲気が悪くなった」「メリハリがない人がいた」「食生活が変わったのか、太ってしまって結果が出なくなった女子選手がいた」という意見も。プラスとマイナスの両面を理解した上で、部活や競技としっかり線引きをする自覚が求められる。
令和の学生たちの“恋愛禁止ルール”の印象
かつてはよく耳にした恋愛禁止の部則。令和の学生たちは、どのような印象を抱いているのか。高校時代に経験した男子部員は「自分は3年間、陸上を一筋だったので気にしていなかったけど、ルールを破った人がいて問題になったこともあった」と体験談を明かす。反対に禁止ルールがなかった選手たちは「ルールがあっても、隠れて恋愛すると思う」「自由な方が楽しくできる」ととらえていた。
スポーツもプライベートも両方を充実させるには――。東京の私大男子部員は、部の“文化”が競技のモチベーションへ影響を及ぼすと説明する。「練習の感想を書き込むスプレッドシート(オンライン上で表を作成・共有するツール)があって、みんなの状況が分かるのでモチベーションになる。メリハリがあって、競技に集中できる環境が整っている」。何かを制限するのではなく、より豊かな環境を作ることが重要になる。
近年は日本の陸上競技界でもトップアスリート同士のカップルが誕生している。変わる令和の部活動。SNSを活用した練習や情報発信の方法、ヘアスタイルやネイルのオシャレ事情も多様化が進む今、一元的に正解や不正解を決めつけるのではなく、新たな部活動の在り方を追求していくことが、スポーツ界の発展に繋がっていく。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

