JRT四国放送

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夏のレジャーシーズンを迎え、増えている水の事故についてです。

まずは、こちらをご覧ください。

■水難事故による死者数

これは、県内の過去5年間の水難者数と死亡者数の推移です。

2024年は水難者数こそ減少したものの、死者数は14人と過去5年で最も多くなっています。

■水難事故の内訳

そして、県内で2024年に発生した水難事故20件中、最も多かったのが、釣りや漁の7件でした。

一方でこちら、中学生以下の水難事故は、川や海での水遊び中が、半分以上を占めています。

このような事故から、尊い命を守るためにはどうすればいいのか。

西川記者の報告です。

猛暑が続き、夏休みもまっただ中。

海や川に行く機会も、増えるのではないでしょうか。

しかし、家族や友人との素敵なその思い出が、一瞬で消え去るような危険性が、川には潜んでいます。

■川に潜む危険性

多くの人が訪れる、神山町の鮎喰川。

この川は2024年こそ死者は出ていないものの、これまでに多くの死亡者が出ています。

川の注意点や、危険性について警察に話を聞きました。

(名西警察署・西村 泰紀 地域交通官)
「水面も平らで、見た目は何も危険性がないように見えるんですが、川の中央部は川の端よりも流れが速くなっています」
「そのため、川の中央部に近づくほど、水深が急に深くなっています」
「特に濃い緑色になっている部分は、非常に他の部分と比べて水深が深くなっているので、注意が必要です」
「急に足がつかなくなることがあるので、1番なのは、まずはパニックにならないこと」
「川の流れに流されてしまった場合は、頭を上流に向けて、仰向けになる体制をとってください」
「川の流れは、上流から下流に向けて流れていきます」
「もしも、頭を下流に向けてしまうと、思わぬところに石があったりとかで、頭をぶつけてけがをしてしまう可能性もありますので」

■飛び込みも危険

また、度胸試しやスリルを求めて、岩から川に飛び込むのも危険です。

(名西警察署・西村 泰紀 地域交通官)
「岩の形は水面に出ている部分だけではなくて、実はずっと下に入っていっている」
「自分はいけると思って飛び込んでも、実は水の底に岩があって足をぶつけるとかになると」
「大きなけがをするので、注意が必要です」

■川の危険性を体験

(記者)
「風は少し吹いているが、水面は穏やかです」
「3、4m進んだだけで、膝上まで水がきています」
「小さいお子さんなら、かなり危ない」

さらに、川の中心部へと進めばどうなるのか。

足に当たる水の流れも強く、温度が低くなるのを感じます。

岸辺から10メートルほど進むと、川底がえぐられたように深くなり、足がつかなくなりました。

■「頭を上流に向け 仰向けに」

先ほど教えてもらったように、頭を上流に向け仰向けになります。

(記者)
「実際に足がつかなくなると、恐怖でバタバタしてしまうので」
「そういう時にこそ、一旦落ち着いて浮いてみたら、あとはもう浮いているだけなので」
「焦らないことが大事かなと思いました。」

■溺れた人を助けようとして2人死亡

自身が溺れないようにすることが大切ですが、思わぬ事態で命を奪われることもあります。

(記者)
「現場は、キャンプ場にも近いこちらの川です」
「溺れそうになった10代の男の子を助けようとした男性2人が、亡くなりました」

溺れている人を助けようとして亡くなる、痛ましい事故。

そうした事故を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。

■溺れている人を見つけた時は

(記者)
「徳島市論田町の、B&G海洋センタープールにやってきました」
「赤十字水上安全法指導員の河野 光明さんに、陸からのいろいろな物を使った救助方法について教えてもらいます」
「溺れている人を見つけた場合、どういった対処をするべきでしょうか」

■「水に入らず陸から救助」

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「近くに人がいれば協力者を集めます」
「1人に119番通報、もう1人には浮くようなものを持ってきてもらう」
「基本的には二次事故にならないために、水に入って救助することはしないでほしい」
「溺れている人にしがみつかれて自分も動けなくなり、一緒に溺れることがある」

■身近なものを浮き輪代わりに

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「ボールを大きめの袋に入れる。ボールはつるつるなのではじいたりするが、袋に入れると掴みやすくなる」
「空のペットボトルは軽いので、目的のところに届かないので水を少し入れる」
「乾いたロープは柔軟性がなくて固いので、一回水につける」
「溺者を見ながら大きな輪っか、小さな輪っかとつくっていく。」

(記者)
「大きな輪っかと、小さな輪っかを繰り返すのはどうして?」

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「できるだけ摩擦を少なくして、絡まないようにするために、こういう巻き方をする」
「この端をしっかり足で踏む、そして投げます」

身近なものを使った救助はどんなものなのか、実際プールに入り体験します。

(記者)
「助けてー」

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「大丈夫ですよボールを投げますからね、つかまってくださいね」

■プールで体験

救助されることは初めてでしたが、ボールが入ったビニール袋を必死で抱きかかえます。

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「どうですかボールは」

(記者)
「思っていたよりも浮くので、安心感があります」

(日本赤十字社 徳島支部 赤十字水上安全法指導員・河野光明さん)
「服を脱ぎます、ひとつだけだと短いので、袖をつなぎ合わせる、2m少しは届きます」

■クーラーボックスやスナック菓子も救命道具

他にもクーラーボックスやスナック菓子など、その場にある身近なものが、立派な救命道具となります。

(記者)
「犬に着けているのなんですか?」

(川遊びをしていた人)
「ライフジャケット」

■保護者は目を離さない

(名西警察署・西村泰紀 地域交通官)
「川遊びする際は、子どもだけでは遊ばない」
「保護者は目を離さない、ライフジャケットはきちんと着用する、これを守っていただけたらと思います」

川や海で遊ぶ時には事故の危険性を理解し、安全な範囲で楽しむこと。

ライフジャケットの着用、そして万が一の救助の際は必ず陸から行うこと。

そうして、大切な人や自分の命を守りましょう。