谷根千で味わう世界のグルメ4選 旅行気分で街歩き!

実は谷根千は、世界各国の料理が集まるエリアでした。しかもお値打ちかつ、おいしいランチが勢揃い。ニッポンの洋食からアジア、フレンチ、レトロな街並みを歩きながら海外旅行気分も味わえて一石二鳥です!
洋食とベルギービールで過ごす週末ランチ『ビストロダブリン』@根津
なめらかなレモンイエローの肌に映えるケチャップの赤。オムライスのお手本のようなルックスに胸がときめいた。夜はベルギービールを豊富に揃えるビストロが土・日・祝限定で出すランチのひと皿だ。
オムライス1200円

王道ながらも旨さアップの工夫があれこれあって、チキンライスに使う鶏肉や玉ねぎなどの具材は、どれも細かく刻んで米の粒感と馴染んで一体感を生んでいる。
卵3個分を生クリームで伸ばし、バターで焼いたふわっと厚みのあるオムレツがそれをリッチに抱き止める。
そしてランチのもう一品がハンバーグ。焼き目をしっかりつけた合い挽き肉のパテから広がる香ばしさに、ほろ苦くコク深い自家製デミグラスが響き合い、ご飯ももちろん進むけど、ベルギービールにだって最高に合うのです!

店主:松本千重さん「昼も12時までの早い時間帯なら予約を承ります」

[店名]『ビストロダブリン』
[住所]東京都文京区根津2-10-1
[電話]03-3828-0888
[営業時間]土:11時半〜14時LO※日・祝は〜15時LO、17時〜22時LO
[休日]月
[交通]地下鉄千代田線根津駅2番出口から徒歩2分
味もコスパも最高の軽やかなフレンチ『ブラッスリーリーヌ』@根津
色とりどりの野菜に、パテやリエットなどの自家製シャルキュトリがセンスよく盛られた前菜にパッと心が華やいだ。そこへタイミングよくリベイクされたホカホカのパンがやってきたならワインに手を伸ばさずにいられない。続くメインは鶏・豚・牛に魚介などから8種類も用意され、どれにしようか悩むのも楽しさだ。
Menu Combi〜2皿ランチ〜1980円(メインは魚介のラザニア)

北川裕基シェフが大事にするのは、素材が持つ味わいと風味。
例えば「魚介のラザニア」は、ごろっと入ったエビやタコの旨みがキチンと主役を張っているし、ロゼ色に仕上げた蝦夷鹿はどっしりとしたコクをベリーのソースで軽やかに包んでいる。
そしてぜひ追加したいのが食後のデザートだ。こちらはパティシエである奥様が担当し、どれも洗練された味わいに思わず頬が緩む。

オーナーシェフ:北川裕基さん「今時季は特に混雑するため、お早めのご予約を」

[店名]『ブラッスリーリーヌ』
[住所]東京都文京区根津1-1-14らーいん根津201
[電話]03-5834-2333
[営業時間]11時半〜15時(14時LO)、17時半〜22時半(20時LO)
[休日]月(祝は営業し翌火休)
[交通]地下鉄千代田線根津駅1番出口から徒歩1分
日本1号店!本場台湾の味に下町が沸く『麻膳堂(MAZENDO)』@根津
牛肉麺(ニュウロウメン)は、魯肉飯や小籠包と同じく、台湾の人々のソウルフード。台北発の人気店がそれを引っ提げ昨年1月、ここ根津にやってきた。
本店と同じく看板を張るのが「麻辣牛肉麺」。スープは牛骨から丁寧にとり、そこへ20種類以上の薬膳スパイスをブレンドした自家製麻辣醤を合わせていく。
麻辣牛肉麺1320円(滷肉飯套餐(ルーローセット)+330円)

やや縮れを帯びたツルモチの手打ち麺を啜れば、辛さや痺れのなかから牛エキスのコクが膨らんで、どっしりした小麦の風味を受け止める。上に乗るのは柔らかく仕上げた短角牛のスライスに台湾湯葉、そして現地の定番食材である生レバーに似た“鴨血”と、食べるそばから心はかの地へひとっ飛び。
さらに麺や飯物以外にも餃子や腸詰などのおつまみメニューもわんさかあって、昼飲みするにもぴったりなのだ。

マネージャー:王詩惠さん「カウンター席もあります。ひとりでもお気軽に」

[店名]『麻膳堂(MAZENDO)』
[住所]東京都文京区根津2-16-8タケヤビル1階
[電話]03-5842-1132
[営業時間]11時半〜15時(14時半LO)、17時半〜22時(21時LO)
[休日]不定休
[交通]地下鉄千代田線根津駅1番出口から徒歩2分
日本×ベトナムの心弾むオリジナル料理『バブバル』@根津
両親はベトナム出身、生まれ育ちは日本という店主・青山和樹さん。そんな彼が作るのは、母の味をベースに和の食材やテイストを組み合わせた、わくわくするような料理たち。
この日のお通しの生春巻きには香草パン粉で焼いたサバを使い、おつまみのモツ煮込みだって味噌や醤油にベトナムの調味料を合わせ、どこかアジアの風を感じる味わいに。
昼も夜も人気のフォーは、鶏ガラを炊いた澄んだスープに、カツオ節と昆布のダシを加えたオリジナル。エスニックな香りの中にも余韻に残る和の風情が舌に馴染んでくれる。
海老団子とトマトのフォー1100円

ランチは他にもハノイのつけ麺・ブンチャーにバインミーやコムガー(蒸し鶏のせ炊き込みご飯)、デザートには手作りのベトナムスイーツもと選ぶ楽しさでいっぱいだ。

店主:青山和樹さん「ベトナムのビールや蒸留酒の他にワインも多数あり!」

[店名]『バブバル』
[住所]東京都文京区根津1-1-19シティハイツ根津1階
[電話]03-5834-7578
[営業時間]11時半〜14時LO、17時半〜23時(22時LO)
[休日]月の夜・火
[交通]地下鉄千代田線根津駅2番出口から徒歩1分

おとなの週末2025年6月号は「満喫!ニッポンの生ビール」

※2025年5月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「東京駅の世界の料理4選 駅でパスポートがいらないグルメ旅行食べられる「世界の朝ごはん」4選 海外の朝食がステキすぎる!」では、和洋のみならず世界各国の料理も食べられる東京駅の飲食店を実食レポートしています。

