トランプ大統領返り咲き 専門家「円安進んで物価上昇も考えられる」 日本政府の対応がカギ
アメリカ大統領にトランプ氏が当選し、6日のアメリカの株式市場は大幅に上昇しました。7日の日本の株価はどうなったのか、そして今後の見通しは…。専門家に聞きました。
トランプ氏の返り咲きが有力視され、6日の日経平均株価は前日から1000円以上上昇。ニューヨーク市場も期待感から史上最高値を更新しましたが…。
7日の日経平均株価は一時400円以上値下がり。前日から99円安い、3万9381円で取引を終えました。
トランプ氏の再選で、私たちの暮らしに影響は…。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩さんに聞きました。
「アメリカで大型の景気刺激策が打ち出されて、仮に一段と『ドル高円安』が進んだ場合は、日本では輸入物価の上昇を通じて、国内の物価が上昇することも考えられます」(市川さん)
一方、株式市場については「初当選の8年前と比べ、落ち着いて対応できる」と分析します。
「(8年前は)大統領がツイッター(現X)に自分の意見をポンポン出してマーケットが右往左往した。8年前にそういう経験をしているので、ある程度トランプ流のやり方に免疫ができている」(市川さん)
そのうえで、暮らしの安定には日本政府の対応がカギを握ると指摘します。
「当然トランプ氏は日本経済よりもアメリカ経済を大事に考える政策を打ち出してくると思います。トランプ氏とうまく話し合いを進めて日本経済のマイナスの影響を回避できるかは、やはり日本政府の交渉力が鍵を握ることになると思います」(市川さん)