※画像はイメージです

写真拡大

 落ち込んだ様子で自身の失態について語ってくれたのは、昨年完成したばかりのマイホームに1人寂しく暮らす高橋さん(仮名・36歳)という男性です。彼は、しきりに「自業自得なんです」と繰り返すばかりですが、一体何があったのでしょうか。
◆暗号資産の高騰で人生が一変

 高橋さんはシステムエンジニアで、コロナが蔓延する少し前に独立しました。ちょうどその頃、数年前に友人から勧められて購入した暗号資産(仮想通貨)が高騰し、結構な大金を手にしたことも理由だったそうです。

「サラリーマンのころは中の上程度の収入で、都内で築30年のマンションに住んでいたのですが、暗号資産の思わぬ高騰でかなりのリターンがあり、それがきっかけで、事務所を併設した戸建住宅を購入することになりました」

 独立したことで収入も2倍ほどになり、生活スタイルが一変。ただ、しっかり者である妻の沙樹さん(仮名・34歳)に財布の紐が握られている状況は変わらなかったそうです。

◆興味本位で始めたマッチングアプリ

 自宅で仕事をするようになり、日々の生活が少し窮屈だと感じていた高橋さんは、流行のマッチングアプリに手を出すようになりました。

「以前は通勤の途中に、本屋や家電店などへ寄り道できたのですが、その通勤がなくなり、一日中変化のない自宅で時間を過ごすようになり、興味本位でマッチングアプリをダウンロードしてみたんです。そしたら、思っていた以上にコミュニケーションができて、すぐにハマりました。それで、なんと『よかったらお茶でもいかがですか』というメッセージをもらったんです」

 単なる暇つぶしの目的で始めたマッチングアプリでしたが、誘ってきた女性はプロフィールもしっかり書かれていて、なんとなく素朴な感じがしたので、思い切って会う約束をしたそうです。

◆お茶だけでは終わらなかった

「こんなに真面目な感じの女性がマッチングアプリに登録しているんですね。それが私の第一印象でした」

 そう語った高橋さん。待ち合わせ場所に現れたのは、水色のワンピースを着たとても清楚な感じの女性でした。その後2人は少し離れた場所にある静かなカフェに移動しました。最初は自己紹介程度のたわいもない会話をしていたそうですが、そろそろ帰ろうかという時、女性の口から思いもよらぬフレーズが飛び出したといいます。

「彼女は、真剣な表情で『私、男性経験がないんです。このままこの先もそういう機会がないような気がしてとても不安なんです。高橋さんなら分かってもらえると思って……』と話し出したんです。つまり、私に処女を捧げたいという意味なんです。あくまでも、暇つぶしの興味本位的なデートのつもりだったのですが、彼女の表情や言葉が切実に感じたので受け入れました」

 カフェから5分ほどでラブホに到着し、高橋さんはフロントで部屋を選び、後々のことを考え、クレジットカードは使用せず、現金での事前清算を済ませました。

◆思わぬ展開…あっという間の2時間

「それじゃあ、私が先にシャワーを浴びてきますね」と、思わぬ展開に少し動揺しながら、高橋さんは自ら先にバスルームへ向かいました。すると、しばらくしてバスタオルで全身を隠しながらその女性も入ってきたそうです。

 その後、無事女性の願いも叶えられ、あっという間の2時間が過ぎました。ラブホからの帰り道、高橋さんは「お茶します?」と聞いてみたそうですが、女性は「ありがとうございました」と一礼をして雑踏に消えていったそうです。

 明らかな不貞行為にもかかわらず、「人助けをしたんだ」と自分に言い聞かせながら帰路についた高橋さんでしたが、とんでもない事が起こりました。