ドルが対ユーロで強含んだことで、ユーロドルはフェアバリューにかなり近づいたとの指摘がストラテジストから出ている。そのような中で同ストラテジストは、明日の米大統領選を経て、米国の財政および通商政策が今後の為替動向を左右するとの見通しを示した。

 ハリス氏が勝利した場合、少なくとも米財政政策がはっきりするまでユーロドルは上値が重くなることが予想され、一方でトランプ氏が勝利し貿易関税を課すなら、ECBはもっと大胆な利下げを余儀なくされ、ユーロドルは来年にパリティ(1.00ドル)まで下落する可能性があるという。

 市場はまだ、関税リスクをそれほど考慮しておらず、欧州、特にスイスではマイナス金利が復活するリスクも留意されるとも述べた。

EUR/USD 1.0876 EUR/JPY 165.49 EUR/GBP 0.8399

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美