巨人・井上温大「勢いをつけられるよう、思い切って投げたい」…侍ジャパン初戦の先発に意気込み
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」で、日本代表「侍ジャパン」の開幕戦となる豪州戦(13日・バンテリンドームナゴヤ)で先発する巨人の井上が2日、報道陣に「日本に勢いをつけられるよう、思い切って投げたい」と意気込みを語った。
宮崎市内で行われている事前合宿初日の10月29日、井上は井端監督に初戦の先発を告げられたという。故障で出場を辞退した伊藤(日本ハム)らの代替選手として選出された井上は「(頭が)真っ白になった」と振り返る。
井端監督が評価するのが、クライマックスシリーズファイナルステージ第4戦での投球内容だ。DeNAに初戦から3連敗を喫し、後がない状況で迎えた試合で、六回一死までパーフェクトの快投。指揮官は「崖っぷちからの投球を見て、大丈夫だと思った」と、開幕戦での起用を決めたという。
初代表の井上は、合宿で昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝メンバーでもある先輩の戸郷を参考に調整。ペナントレースとは異なる大会公式球への対応や他球団の選手との距離の縮め方などの助言も受けており、「(戸郷が)いると安心する」と言う。
WBCは大谷(米ドジャース)が、2021年東京五輪は山本(同)が開幕投手を務めて勝利に貢献し、優勝への道筋を作った。日本を代表する投手2人も背負った大役を任された23歳の井上は「(開幕投手として)恥じないようにやっていきたい」と闘志を燃やしている。
トラ森下 持ち味披露
阪神・森下が持ち前のパンチ力を披露した。実戦形式の打撃練習で左腕の隅田(西武)の速球を引っ張り、左翼フェンス直撃の打球を放った。「これから実戦が増えてくる。そこでもしっかり結果を残したい」と話した。故障で出場を辞退した岡本和(巨人)らを欠く打線にあって、中軸候補に期待される24歳がアピールを続けている。