九産大の強力打線を抑え込んだ久留米工大の林怜央

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 ◆九州大学野球選手権準決勝・九産大2―3久留米工大(2日、みずほペイペイドーム)

 久留米工大が全日本大学選手権8強の九産大に1点差で競り勝った。久留米工大は初回に内野安打と相手エラーで1死一、三塁の好機をつくると、4番冬木壌太郎(2年・自由ケ丘)からの3連打で3点を先制。先発の林怜央(3年・早鞆)と救援した浅川大稀(4年・博多工)も、巨人ドラフト2位指名の浦田俊輔(4年・海星)らを擁する相手強力打線の反撃を2点に抑えてリードを守り切った。

 創部57年目の久留米工大は今春九州地区北部1部で準優勝。この秋は8勝2敗で悲願の初優勝を遂げ、乗り込んできた九州大学選手権でも過去10度優勝の九産大を下した。平嶋千義監督は「リーグ戦から1試合1試合、全員が本当に成長していると感じる」と、頼もしそうに選手たちを見つめる。

 躍進はまだまだ終わらない。林は初の九州制覇に向けて「明日の決勝もボールを低めにコントロールして、チームを勝利に導ける投球をしたい」と気合十分だった。(山崎清文)