ドンナルンマがネイションズリーグで好調を維持するイタリア代表の現状を語る スパレッティ監督は現時点の「最高の人物」
イタリア代表のキャプテンを務めるジャンルイジ・ドンナルンマが、イタリア代表の現状について語った。
イタリア代表はEURO2020でタイトルを獲得し、ディフェンディングチャンピオンとしてEURO2024に臨んだものの、敢えなくベスト16で敗れ去ってしまった。ドンナルンマは『Sport Mediaset』のインタビューで、初めにその時のチーム状況を「前回のユーロで生まれたポジティブなエネルギーを失ってしまったと思う」と振り返った。
大会後のアッズーリは、ルチアーノ・スパレッティ体制を継続。批判に晒されはしたけれども、UEFAネイションズリーグでは調子を上げてきている。
EURO2024で4バックだったところを3バックに変更し、攻撃時に中盤の人数を厚く、守備時には切り替えを早く行い5バックにも可変できるようになった。すると得点力が上がり、同グループの強豪フランス相手に3得点、ベルギーに2得点、イスラエルには2試合で6得点し、3勝を挙げてグループ首位に立っている。
ドンナルンマは、安定してきた今の状況に対しては「監督はサッカーの教え方や試合への準備の仕方を本当によく知っている。彼と一緒に仕事ができてとても嬉しい」と言い「若い選手たちの成長を助けるのに最適な監督だと思います。彼は現時点で私たちが迎え入れることができる最高の人物です」と断言した。
ただ調子が良いとはいえ、近年のイタリア代表はW杯2大会連続で出場を逃しており、今の成果を誇っても、なかなか信じられないところがある。
そしてドンナルンマは、そのことにも触れ、イタリア代表がW杯を4回優勝している歴史を振り返り、サッカーの強豪に復活しなければならないと考えているようだ。インタビューの最後で彼はこう語った。
「イタリアはワールドカップに出場しなければなりません。ファンに送れる唯一のメッセージは、出場するためだけでなく、次のワールドカップで良い成績を収めるために全力を尽くすということです」
確かにスパレッティ監督の修正力は見事だ。ドンナルンマが語る通り、技術の高い選手が揃っている。そしてこの強さが本物かどうかは、直近で控えているベルギーとフランスとの第二戦の山場をどう乗り切るかで判断できるかもしれない。そこでも勝ちを重ねることができれば、今後のイタリア代表に大きな期待が持てるのではないだろうか。