米人員削減、10月3カ月ぶり低水準 ボーイングのストでも=チャレンジャー

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[31日 ロイター] - 再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスがまとめた10月の米国で発表された人員削減数は、前月に続き減少し3カ月ぶりの低水準となった。来週の大統領選挙を前に雇用市場の堅調さを示した。

10月に企業が発表した人員削減は5万5597人で、9月の7万2821人から23.7%減少した。ストライキが続いているボーイングを含む航空宇宙産業の1万8000人以上の人員削減がなければ、さらに少なかった。

年初来の人員削減数は66万4839人。前年同期を3.7%上回り、コロナ禍に見舞われた2020年の同期間(約216万人)以来の高水準だった。

チャレンジャーのシニアバイスプレジデント、アンディ・チャレンジャー氏は「現在は求人数が減少し、雇用はほぼ横ばいだ。企業は選挙の結果、それに伴う規制や市場環境の変化をにらみ待機状態とみられる」と述べた。