4回、先制の右越えソロを放つオースティン(撮影・伊藤笙子)

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 「SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク0−5DeNA」(30日、みずほペイペイドーム)

 DeNAが完封勝ちを収め、対戦成績を2勝2敗のタイとした。阪神、日本ハム、オリックスでプレーしたデイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏はオースティンに注目。「日本シリーズはレギュラーシーズンと違う攻め方をされることがある」と現役時代を振り返り、「警戒された中で、全方向へ打ち分けていたい。もともとパワーがあるし、一発で仕留める確実性もある。スイングに穴がない」と絶賛した。「現役の頃からケガなく1年間試合に出たらどれだけの成績を残すんだろうと思っていた。今年は規定打席に到達してタイトルも取ったし、今の球界で群を抜いている」と舌を巻いた。

 糸井氏は7回無失点と好投したケイについても「素晴らしかった。ソフトバンクは左打者6人を並べたが、投球が上回った。マウンドでは熱くなりすぎることなく冷静さを保てていた」と分析。さらに「ケイ投手の良さを引き出した戸柱捕手の働きも見逃せない。バッティングもいいし、日本シリーズで経験ある選手がチームにいるのは大きい」とベテランの奮闘も勝因に挙げていた。