昭和を代表する元アイドルの南野陽子

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 昭和を代表する元アイドルが離婚を決断してからまもなく1年。不肖の元夫がまた逮捕された。隠し子、金銭トラブル、暴行騒動と彼の素行に悩まされ続けてきたはずの南野陽子(57才)だが、なぜか最近も接点を持っていたという──。 

【写真】南野陽子の元夫、再び逮捕された金田容疑者。他、黒いシースルーの衣服姿の南野陽子。黒いワンピース姿なども

 隅田川と東京湾を一望できるベイエリアの高級タワーマンション。10代から芸能界の荒波に揉まれ、実に40年近く生き抜いてきた彼女が手に入れた上層階の一室には、最近もある男が出入りする姿が目撃されていた。 

  10月16日、南野陽子(57才)の元夫である金田充史(あつし)容疑者(52才)ら4人が、社会福祉法違反の疑いで三重県警に逮捕された。特別養護老人ホームなどを運営する三重県鈴鹿市の社会福祉法人の理事長を特定の人物に変更する見返りに、現金3500万円を収受した贈収賄の疑いが持たれている。 

「昨年12月に鈴鹿市が法人の使途不明金について三重県警に相談したことから、水面下で捜査が続けられてきました。金田容疑者は法人の口座から500万円あまりを着服した業務上横領の容疑でも9月下旬に逮捕されています。 

 昨年11月にも同様の手口で静岡県警に逮捕されていた金田容疑者は、今年8月の判決公判で、懲役3年、執行猶予5年の判決が下ったばかりでした」(全国紙社会部記者) 

たびたび都内で目撃 

 2011年に南野と結婚した金田容疑者。“姉さん女房”の南野が金田容疑者に惚れ込む一方で、当初から彼の周囲では黒い噂が絶えなかったという。 

「クリニックや学校法人などに自身の息のかかった人物を送り込み、資金を自らの関係先に送金させて私的流用するのがお決まりの手口。そんな金田が新たに目をつけたのが、社会福祉法人でした。 

 介護報酬など公金が投じられるその性格上、本来は社会福祉法人の売買は法律で禁じられていますが、ネットサイトで、法人を手放したがっている経営者を物色。近づいて実権を握るやいなや資金を横領するなど、やりたい放題でした。 

 実際、鈴鹿市の法人は金田にカネを強奪されたこともあって今年3月に破産。静岡の法人も大幅な債務超過に陥っており、老人ホームの入所者たちは施設から追い出されるなど甚大な迷惑を被っています」(金田容疑者の知人) 

 静岡の事件の判決後、「和歌山県内の実家に戻った」とされていた金田容疑者。しかし、その姿はたびたび都内で目撃されていた。 

「三重県警は金田容疑者の行動確認をする過程で、金田容疑者が南野さんにしばしば接触していたことも把握しているようです。当初は、金田容疑者が横領した金銭を南野さんの自宅に隠している可能性や、贈収賄の原資に南野さんの財産が充てられている可能性も考慮され、捜査員の中にはふたりの偽装離婚を疑う声もあったようです。 

 ただ、実態としては婚姻時と同様に、金に困った金田容疑者が南野さんにすがっていただけのようでした」(前出・社会部記者) 

交際半年でスピード結婚 

 1984年に芸能界デビューした南野は、アイドル歌手としてヒットを連発しながら、ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(フジテレビ系)などで、女優としても活躍。私生活では恋多き女性としても知られ、大物俳優やプロ野球選手などとの交際が報じられてきた。 

 そんな彼女が金田容疑者と出会ったのは、“おいしい焼き肉を食べる会”でのこと。2011年のインタビューでは《焼き肉の名店を訪ね歩く仲間として出会ったが、たまたま金田さんと2人だけで食べ始める機会があったことから急接近した》と語っている。 

 交際半年でスピード結婚したふたり。すると金田容疑者は、南野の存在を自身の仕事に最大限利用するようになったという。取引先やビジネスパートナーを次々と妻に引き合わせ、信用を勝ち取っていったのだ。 

 金田容疑者が経営に携わったクリニックの元従業員が、その人物像を証言する。 

「仕事の指示も的確で判断が早いなど、当初は頼りがいがある優しい経営者だと思いました。ところが、イライラすると『ふざけんじゃねえよ』などと怒号をあげるばかりか、スタッフに殴る蹴るの暴行を加えることもありました。 

 それでも、金田さんは口が達者で外面がよく、南野さんも『いろんな噂があるけど、彼はいい人なんです』と触れ回るため、騙される人が後を絶たなかったのでしょう」 

 結婚4年で銀座のクラブのママとの間に隠し子がいることが発覚するなど、不肖の夫だった金田容疑者だが、南野の両親には献身的に尽くしていたそうだ。 

「南野さんのお母さんが2011年に亡くなってから、お父さんは箱根にある老人ホームに入っていました。金田さんは南野さんのコンサートのたびにお父さんを送迎し、会場内でも車椅子を押すなど献身的で、南野さんもこうした金田さんの姿に、ことあるごとに感謝の言葉を述べていました」(前出・元従業員) 

 仕事への悪影響を考え、金田容疑者との離婚をすすめる周囲に「離婚するくらいなら芸能界を引退する」と頑なな態度を示したこともあったという。 

「昨年、南野さんが大手芸能事務所を辞めて独立する際には、金田が政治家人脈を使って外務省に働きかけ、カンボジア親善大使に押し込んだ、といわれました。金田も南野さんの“ブランド”を維持することに必死だったのです。この親善大使就任で、南野さんはますます金田への信頼を深めていました」(前出・金田容疑者の知人) 

会ってお話をしました 

 昨年の逮捕直後も離婚に消極的だった南野だが、仕事への影響があまりに大きく、やむなく決断を下す。 

《私事ですが、離婚いたしました。お互いに今向き合うべきことから目を背けることなく、今後の人生を歩んでいきたいと思います》とコメントを発表し、12年の夫婦生活にピリオドを打った。 

 最近は来年のデビュー40周年に向けて仕事も順調な南野だが、いまも金田容疑者の存在がちらつくことから、周囲ではある予想がまことしやかに語られていた。 

「結婚当時、南野さんは金田さんに毎月50万円の生活費を渡していたそうです。執行猶予中も接触をしていたふたりの姿を見た周囲では、いまも南野さんが金田さんを援助しているのではないかと考える人もいた。そのため、『南野さんは金田さんの執行猶予が明けたら、再婚するつもりだ』との声もあがっていました」(南野の知人) 

 南野に、金田容疑者との接触や現在の関係を尋ねると次のように回答した。 

「話をすべきことがあり、会ってお話をしました。それだけです。 

 彼が人生をやり直せることを心から願っています」 

 南野の優しさが仇にならないことを願うばかりだ。 

女性セブン2024年11月7日号