ロシアとウクライナが捕虜交換、95人ずつ UAEが仲介

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[18日 ロイター] - ロシアとウクライナは18日、アラブ首長国連邦(UAE)の仲介により95人ずつの捕虜を交換したと発表した。

ロシア国防省はメッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、帰国したロシア兵は最も緊密な同盟国の1つであるベラルーシで健康診断を受けていると述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はテレグラムに動画を投稿。青と黄色のウクライナ国旗を身にまとった男性らがバスを降り、親しい人たちと抱き合う様子が映っていた。

「ロシアから国民を救出するたびに、ロシアの捕虜となっているすべての人々に自由が戻る日が近づく」とゼレンスキー氏は投稿した。

解放された兵士らは様々な前線に従軍しており、2022年に港湾都市マリウポリを3か月近く防衛した者もいるという。報道によると、ロシア軍へ発砲した罪でロシアの裁判所から有罪判決を受けたウクライナ人ジャーナリスト・人権活動家のマクシム・ブトケビッチ氏も含まれているという。

ウクライナ議会の人権問題担当者によると、今回の捕虜交換はロシアによる侵攻開始以来58回目で、帰国した捕虜総数は3767人になった。

UAEの国営メディアは外務省の声明として、湾岸諸国による仲裁はこれが9回目の事例だと報道。今回の仲介は「UAEと両国との協力的かつ友好的な関係を反映するもの」だとしている。

ロシアとウクライナは9月にも、103人ずつの捕虜交換を行った。