“天然食材ハンター”と共に学ぶ自然の大切さ。虫捕り体験を通じて子どもに伝える生態系の危機

写真拡大

天然食材ハンターとして、天然の食材を飲食店に卸す仕事をする谷田圭太さん。

「天然の食材をとる仕事をしていますが、きのこも虫も少なくなっています。気温の変化によるところもありますが、人間が住みやすい環境だけが良いわけではないということを伝えることで、この状況を変えていけると思っています」

虫が暮らす環境の大切さを伝える

子どものころから虫が大好きだった谷田圭太さん。今は山や川で天然の食材をとり、飲食店などに卸す仕事をしている。

また、虫が暮らす環境の大切さを伝えたいと、子どもたちの学習会も開いている。

昼に見られるのは珍しいというアブラゼミが羽化する様子を観察したり、クワガタやショウリョウバッタ、タマムシなどを捕まえて豊かなを自然の中に生息するたくさんの虫と触れ合う。

捕まえた虫をじっくり観察したら、連れて帰りたい虫だけをケースに残して、ほかは逃がしてあげる。

山に虫がたくさんいれば木や花の成長に役立つのだ。

谷田さんは「木や草を刈ると虫は少なくなってしまうので自然はとても大切」と子どもたちに説明する。

豊かな自然と虫はどちらが欠けてもダメ。それを自ら体験することで感じてほしいのだ。

谷田さんは「言葉で全部教えようとすると子どもは集中して聞いてくれないけど、自分で経験すると一気に身に付く。未来を変えていくのは子どもたちなので、自分が子どもの頃に大人から教わって経験してきたことを伝えていきたい」と話す。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。