「電気つけて寝ようかと」「雨戸を閉めるように…」周辺エリアに広がる不安 埼玉・東京で相次ぐ強盗事件 いずれも“闇バイト”か

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東京、埼玉など4カ所で相次いで起きている強盗事件。
比較的狭いエリアで起きている4つの事件は、同じ犯罪グループによって行われたのではないかと推測されている。

けが人が出ているほか、犯人は逃走中と心配な状況の中、住民がどのように対策しているのか、東京・練馬区の現場で「イット!」の青井実キャスターが聞いた。

所沢市の事件で男3人を逮捕 国分寺市の事件への関与ほのめかす

青井実キャスター:
練馬区の事件現場周辺には大きな通りもありますが、1本道を入ると、住宅が隣接する閑静な住宅街が広がっています。付近の住民の皆さんは今、どのように受け止めているのか聞いていきましょう。

青井キャスター:
最近このあたりで強盗があったという話を聞いてどう思いましたか?

住民A:
びっくりしました、最初は。

住民B:
怖くて怖くて住んでいられないです。

4件の強盗のうち、東京・練馬区では9月28日に事件が発生。50代の父親と20代の息子が複数の男たちに襲われ、金品を奪われた。

10月1日には、埼玉・所沢市の住宅で高齢の夫婦が被害に遭った。

強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、海藤貴志容疑者(43)と佐藤聖峻容疑者(24)、自称・和佐裕夢容疑者(28)の3人。海藤容疑者たちは1日未明、押し入った住宅で男性の腕を刃物で切り付け、現金約8万円を奪った疑いが持たれていて、2日朝、検察に身柄を送られた。

男たちの1人は9月30日、東京・国分寺市の住宅で1人暮らしの60代の女性がハンマーで殴られた事件への関与をほのめかす供述をしていることが新たにわかった。

他にも、9月18日には、さいたま市の住宅に4人組の男が押し入り、住人2人を脅して財布などを奪った強盗事件が発生している。

「防ぎようがない」「雨戸閉めるように」不安抱える住民

関東地方では9月から、複数人のグループによる同様の強盗事件が相次いで発生。いずれの事件も、実行役全員の逮捕には至っていない。

4つの事件を結ぶ四角いゾーン。その内側の街を取材すると…。

住民B:
防犯対策がどうのこうの言ったって、入りたい人はガラス割ろうが、どこから侵入しようが入ってくるじゃないですか。個人的に(対策を)やってもどうしようもないんですよ。

「対策をしても防ぎようがない」と話す住民がいる一方で、事件に遭わないための対策を講じようとする住民もいた。

住民C:
次の日も同じくらいの時間に目が覚めましたし、気になって。

青井キャスター:
防犯対策はなにかされていますか?

住民C:
普段はそこまで気にしていないけど、(事件のあとは)なるべく夜も電気つけっぱなしにして寝ようかなとか考えます。

住民D:
セコムとかも考えました。雨戸ついてるんですけど、雨戸ほとんど閉めなかったけど、あの日(事件の日)以来は閉めるようにしました。やっぱり怖いですよね。

関東で多発している一連の強盗事件は、いずれも実行犯が何者かからスマートフォンで指示を受けて犯行に及んだ“闇バイト”の可能性がある。

事件はどこまで続くのか、住民の不安が続いている。
(「イット!」10月2日放送より)