ピティナ・ピアノコンペティション「特級」2024、ファイナリストが決定
2024年8月18日(日)ピティナ・ピアノコンペティション「特級」セミファイナルが開催され、ファイナリスト4名が選出された。
ピティナ・ピアノコンペティションは、毎年全国から約3万人が参加する、世界最大級のピアノコンクール。その最高峰に位置する「特級」は、国際コンクールに最も近い存在として、国際的な舞台で通用するピアニストを育成することを目指しており、その課題や日程は、国際コンクールの準備を重視し設計されている。国際コンクールの登竜門とも称され、これまでに角野隼斗、亀井聖矢、進藤実優、森本隼太、黒木雪音、古海行子らを輩出している。
今年の特級には、前年比126%となる130名のピアニストが挑戦。二次予選で24名から10名へ、三次予選で10名から7名へ、そしてこの度セミファイナルでファイナルにコマを進めるファイナリスト4名が選出された。ファイナリストは以下のとおり。(※ファイナル演奏順)
大山 桃暖(おおやま・もだん/大阪音楽大学1年/大阪府堺市)
大山 桃暖
ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクールin Tokyo 2024 ピアノソロ部門 実演奏スタイル 第2位(最高位)。第3回クライバーン国際ジュニアピアノコンクール2023(アメリカ) セミファイナリスト。第6回いしかわ国際ピアノコンクール 一般部門 第5位、海老彰子審査員特別賞受賞。第75回全日本学生音楽コンクール 高校の部 第1位及び横浜市民賞、音楽奨励賞、野村賞、井口愛子賞、NHK会長賞受賞。第45回ピティナ・ピアノコンペティションG級 銅賞 。Young Verona Piano Competition 2021(イタリア) 第1位。これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、一休(IKKYU)フィルハーモニー、クラコン記念オーケストラと共演。2023浜松国際ピアノアカデミー受講。 芹澤文美、芹澤佳司、両氏に師事。福田靖子賞基金奨学生。大阪音楽大学演奏家特別コース1年。
塩崎 基央(しおざき・もとちか/東京音楽大学4年/群馬県)
塩粼 基央
東京音楽大学ピアノ演奏家コース特別特待奨学生4年在学中。明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。 ショパン国際ピアノコンクールinASIA全国・アジア大会金賞およびソリスト賞。イモラ国際ピアノアワード(イタリア)第2位。世界最大規模のClassicPiano国際コンクール (UAE・ドバイ) 世界ベスト18入選 (日本人最年少・最高成績獲得)。TV・ラジオ・書籍など各種メディア出演多数。SNS総フォロワー数13万人超え。 世界的ヴァイオリニスト前田妃奈と共にZ新世代オーケストラ"ネコフィル"-Next CosMo Philharmonic-を結成。
2024年5月に「ネコフィル音楽祭」を企画・主催し2日間連続開催。両日満席となり、学生の完全主催演奏会では全国最大級の規模を達成。クラウドファンディングを実施し、公開からわずか5日半にて100%達成。現在220%を突破し、300%に向け挑戦継続中。
南 杏佳(みなみ・きょうか/ボストン音楽院 修了/大阪府堺市)
南 杏佳
京都市立芸術大学音楽学部ピアノ専攻を卒業後、ボストン音楽院にて修士課程、Graduate Performance Diploma課程を修了。幼少期を米国ボストンにて過ごす。 PTNAピアノコンペティション、C級全国大会ベスト賞、Jr.G級、F級全国大会入選、G級全国大会ベスト賞。
堺国際ピアノコンクール、C級第1位、D級第2位、E級第1位、一般部門第1位ならびにオーディエンス賞。全日本学生音楽コンクール小学生の部大阪大会本選第1位、全国大会第3位。2024年ルイスヴィル湖国際ピアノコンクールにて第3位受賞。リベイラン・プレート交響楽団、サンパウロ青少年交響楽団、ボストン音楽院管弦楽団らとピアノコンチェルトを共演。 これまでに、甲斐環氏、Alice Wilkinson氏、クラウディオ・ソアレス氏、服部久美子氏、田村響氏、Max Levinson氏に師事。2019年度公益財団法人青山音楽財団奨学生。
山本 悠流(やまもと・ゆうり/東京藝術大学大学院 修士/神奈川県川崎市)
.山本 悠流
東京藝術大学音楽学部を卒業し、現在同大学院音楽研究科修士課程に在学中。 浜松国際ピアノアカデミーコンクールにてモストプロミッシングアーティスト賞、大阪国際音楽コンクール・リサイタル部門にて第2位、ソナタコンクール・全楽章部門にて金賞、ショパン国際ピアノコンクールinASIAにて高校生部門金賞、コンチェルトC部門銀賞(金賞なし)、プロフェッショナル部門銅賞など数々の賞を受賞。大学卒業時にアカンサス音楽賞・藝大クラヴィーア賞・同声会賞を受賞。 ハンガリーにてAndrás Deák氏の指揮でドナウ交響楽団と共演。
「日本ショパン協会パウゼシリーズ」に選出され、ソロ・リサイタルを開催。東京藝術大学「モーニング・コンサート」に選出され、山下一史氏の指揮で藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。 これまでに神田奈帆子、金子勝子、秋山徹也、今西泰彦、赤松林太郎、角野裕の各氏に、現在、有森博氏に師事。
特級2024ファイナリストたち
ファイナルは8月21日(水)サントリーホールで開催。角田鋼亮・指揮、東京フィルハーモニー交響楽団とファイナリスト4名がピアノ協奏曲で共演し、角野隼斗らに続く次世代のピアニストが誕生する。
なお、現在「ピティナ特級クラウドファンディング」を実施中。特級受賞者へは国際的に活躍する音楽家を目指すべくプロフェッショナルなサポートを提供するほか、「どんなピアニストになりたいのか」という夢にむかって、一緒に活動をするための資金としてこの活動を行っている。