久保建英(C)共同通信社

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 スペイン1部レアル・ソシエダ所属の日本代表FW久保建英(23)の「3季連続開幕ゴール」は見られなかった。

シント=トロイデンに日本人選手が集まる理由 パリ五輪で活躍のGK小久保、A代表DF谷口が入団会見

 2024/2025年シーズンのスペイン1部リーグ開幕戦は、現地時間16日に2試合が行われ、残り18試合は17〜19日に開催される。

 ソシエダは18日、ホームでラージョと対戦(日本時間19日午前2時キックオフ)し、久保は主戦場である4(DF)ー3(MF)ー3(FW)の右ウイングとして先発出場した。

 ソシエダは今回の欧州選手権(EURO)に5人、パリ五輪に3人の所属選手が出場。2つのカテゴリーの世界王者に貢献した。

 もっとも檜舞台での活躍で主軸選手が強豪クラブに目を付けられ、守備の要DFノルマンがA・マドリードに引き抜かれ、英プレミアのアーセナル移籍が秒読みと言われるMFメリノも登録メンバーから外れるなど、戦力的に苦しい布陣を強いられた。

 そんな中、久保は相手DFのタイトな守備に手こずりながらも前半25分、カウンターから右サイドを突破して味方のシュートチャンスを演出。 

 後半12分には、右サイドから仕掛けるとラージョのMFからレイトタックルを受けて転倒。相手にはイエローカードが出された。

 同21分、失点を喫した直後に久保は選手交代でピッチを去り、残り時間をベンチから戦況を見守った。

 ソシエダは、ボール支配率で65%とラージョを大きく上回り、シュートも1本多い9本を放ったが、結局は1ー2の黒星発進。久保は3シーズン連発とはならず、パフォーマンスも低調に終わった。

「18歳で世界的なビッグクラブであるR・マドリード入りした久保だったが、契約していた3年間はレンタルに出され、2022年夏にソシエダに完全移籍。その後もR・マドリード移籍が取り沙汰されたこともあったが、今オフにフランス代表FWエムバペが、パリSGからR・マドリード入りしたことで復帰は100%なくなった。列強の大物選手がズラリ勢揃いのR・マドリードは、世界ナンバーワンFWのエムバペが加わって<新銀河系軍団>と称されている。そこに格下感アリの日本代表FW久保が割って入る余地はない。ステップアップを目指すなら、英プレミアの上位クラブであるマンチェスター・シティ、アーセナル、リバプールをターゲットにすべきでしょう」(欧州サッカーに詳しいサッカー関係者)

 ちなみにR・マドリードは19日、日本代表FW浅野拓磨(29)が新加入したマジョルカと対戦(午前4時30分キックオフ)して1−1のドロー決着。浅野は3トップの右で先発出場して後半27分までプレーした。