岡田監督も浮かない顔(C)日刊ゲンダイ

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 いくら敵地での試合とはいえ、最下位チームに負け越しではファンも怒りが収まらないだろう。

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 阪神は18日の中日戦で、先発の大竹、2番手の伊藤が立て続けに打ち込まれ、4−8で敗戦。4カード連続負け越しとなり、首位広島とのゲーム差は5に開いた。

 すでに自力優勝の可能性は消滅。特に痛いのは昨季の優勝&日本一の原動力となった先発陣の不振だ。

 17日は昨季MVPの村上が五回途中3失点でKO。登録抹消が決まったこの日も、昨季12勝の大竹が指の不安もあって3回3失点で降板すると、2番手で登板した昨季10勝の伊藤も1回4失点の大炎上。昨季計32勝をマークした3人の不振は、阪神にとって最大の武器である投手陣の崩壊を意味するといっても過言ではない。

 そんな中、SNSのX(旧Twitter)では、阪神関連の話題として「クソ試合」「癇癪抹消」「敗退行為」といったネガティブワードが相次いでトレンド入りした。

 「クソ試合」とは、17日の試合で5ー3の九回裏に、三塁の佐藤輝のミスなどで同点に追いつかれて引き分けに終わるなど、勝てた試合を取りこぼしたり、この日のように投手が崩れて大敗した試合などを指す。

 そして「癇癪抹消」は、岡田彰布監督(66)が主力であろうと不振やミスを名指しで批判したうえに、二軍落ちを命じる選手起用に関するもの。中でも11日に登録抹消された捕手の坂本に対するコメントが多い。

「坂本の抹消は岡田監督がリード面に不満を抱いたことが原因ですが、坂本抹消後にスタメンマスクを被り続ける梅野も、及川とのバッテリーで臨んだ14日の巨人戦で浅野に満塁弾を献上し、及川とともに懲罰交代させられるなど、必ずしも投手を引っ張っているとは言い難い。特に“坂本推し”のファンの多くは、岡田監督が梅野を使い続けることを『エコひいき』と感じているようです」(放送関係者)

 その梅野は17日に3安打をマークしたものの、この日は5タコに終わり、攻守で精彩を欠いた。これには虎党を自認するNHKから国民を守る党の立花孝志党首が自身のXで、「阪神ファンのボヤキ! 梅野捕手を使うのやめてくれ!」などとコメントしたほどだ。こうした岡田監督の選手起用、采配を「敗退行為」と揶揄する声すらあるのだ。

 SNSなどでは、こうした岡田監督に対する不満の声が日増しに多くなっている。特に、敗戦後に選手やコーチを名指しで批判する言動に否定的に見る向きは少なくない。

「選手、コーチからの求心力が低下しているとの声もある」とは、コーチ経験のある球団OB。

「象徴的なのは0−1で敗れた12日の巨人戦です。初回2死二塁で佐藤輝が一塁に悪送球して失点し、これが決勝点となった。試合後、岡田監督は『(ベンチで)俺一人で叫んだからな、ワンバン!って。恥ずかしかったわ。そういうことや』と話していたが、つまりベンチの選手、コーチが基本的な声かけ、声出しをしなかったということ。岡田監督の高圧的な態度に辟易としている選手、コーチもいるともっぱら。試合への集中力や勝利への執念を欠いているのではないか」

 阪神が38年ぶりの日本一に沸いたのは昨年11月。それから1年も経たないうちに、チームは崩壊への道を進んでいるのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 そんな岡田監督は今季が二年契約の最終年。昨季の実績からして続投がスジだろうが、状況はそれほど単純ではないようだ。いったいなぜか。周囲で何が起きているのか。

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