「最も多い」&「最も反則金が高い」違反行為って何? “スピードオーバー”よりめちゃ捕まってる違反は? スマホ持ったら1万8000円!?
検挙件数は1日当たりに換算すると1万4000件以上!
警察庁は2024年上半期における交通違反の取り締まり状況を公表しました。
では、上半期で最も多く検挙されたのは一体どの違反だったのでしょうか。
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日々、全国各地で警察による交通違反取り締まりがおこなわれています。
そのような中、警察庁は2024年7月25日、今年の上半期(1月〜6月)における交通違反の取り締まり状況を公表しました。
では、数ある交通違反の中で一体どの違反が最も多く検挙されたのでしょうか。
警察庁の統計によると、上半期における交通違反の検挙総数は257万7586件であり、1日当たり1万4000件以上の違反が検挙されている計算です。
では、最も多く検挙された5つの違反を順に見ていきます。
まず5番目に件数が多い違反は「信号無視」の20万241件であり、全体の約7.8%でした。
信号無視は「赤色等信号無視」と「点滅信号無視」の2種類に分けられ、赤色等信号無視は赤色または黄色信号のときに車両が停止線を超えて進行することをいいます。
ただし、黄色信号が表示された際に車両が停止位置に近接しており安全に停止できない場合を除きます。
また点滅信号無視は、赤色の点滅信号のときに停止線で一時停止しなかった場合に違反となります。
両者とも違反点数は2点ですが、普通車の反則金は赤色等信号無視で9000円、点滅信号無視で7000円と異なります。
4番目に多かったのは「通行禁止違反」の28万636件で、全体の約10.9%を占めました。
通行禁止違反は「車両進入禁止」や「車両通行止め」の標識がある場所に車両で進入する、「一方通行」の場所を逆走するといった行為などが該当します。
特に、普段あまり通行しない場所や観光で初めて通行する道路などでは道路標識を見落とすことも少なくないため、いつも以上に気をつけましょう。
3番目に件数が多かったのは「放置違反金納付命令件数」の31万6454件であり、全体の約12.3%を占めました。
放置違反金納付命令とは、駐車違反で取り締まりを受けた人が警察に出頭せず、放置違反金も納付しないままでいた場合に都道府県公安委員会から出される命令のことです。
放置違反金の不納付を続けると最悪の場合、車検が拒否されたり財産を差し押さえられたりする可能性があるため、注意が必要といえるでしょう。
また2番目に件数が多かった違反は「最高速度違反」の37万782件で、全体の約14.4%でした。
なお、最高速度違反は超過していた速度別に「時速50km以上」、「時速30km以上50km未満」、「時速25km以上30km未満」、「時速20km以上25km未満」、「時速15km以上20km未満」、「時速15km未満」という6種類に分類されます。
この中では「時速20km以上25km未満」の検挙件数が13万2697件、「時速15km以上20km未満」が12万8134件と多い傾向にある一方、「時速15km未満」の検挙件数はわずか29件と非常に少なくなっています。
これは車両の構造上、スピードメーターに表示される速度と実際の速度には時速10km程度の誤差が生じるため、その事情を考慮して警察が「時速15km未満」の速度超過を積極的に取り締まっていないものとみられます。
最も多く検挙された違反は? そして反則金が最も高い違反は?
そして最も多く検挙されたのは「一時不停止違反」で検挙件数は59万6285件、全体の約23.1%を占めました。
交通ルールでいう一時停止とは車両の車輪が完全に停止することを意味しますが、実際は停止線の直前でしっかりと止まっていないドライバーも散見されます。
スピードを落とすだけでなく、停止線の前で確実に止まるという意識を持って運転すると良いかもしれません。
そのほか検挙件数が多い違反として、「横断歩行者等妨害等違反」や「座席ベルト装着義務違反」、「携帯電話使用等違反」などがありました。
このように様々違反が存在しますが、交通違反をした場合には白色、青色、赤色の3種類の切符が違反内容によって交付されます。
そのなかで、青切符は刑罰の代わりに「交通反則通告制度」に則り、反則金を納付する必要があります。
では反則金が最も高い違反は何が挙げられるのでしょうか。
結論として大型車の「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」と、「積載物重量制限超過(5割以上10割未満)」が反則金4万円となり、最も高額です。
普通車では「速度超過35キロ以上40キロ未満(高速道)」の速度違反や、積載物超過違反の「10割以上の超過」が3万5000円となっています。
このほか普通車では「携帯電話使用等(保持)違反」が1万8000円と高額です。
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警察では現在、「最高速度違反」や「横断歩行者等妨害等違反」、「信号無視」、「一時不停止違反」など交通事故の原因となるような悪質・危険な違反の取り締まりに力を入れています。
運転の際はスピードを出し過ぎず、周りの車両や歩行者をしっかり確認するなど安全運転に努めましょう。