ついに具体化! 東京〜千葉の第2ルート「新湾岸道路」本格検討開始へ 概略ルート決定に向け「最初の会議」開催決定

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アンケート含む「計画段階評価」スタート目前

 国土交通省 千葉国道事務所は2024年7月31日、東京〜千葉をむすぶ新たな高速道路「新湾岸道路」について、今後の進め方を話し合うべく、初めての有識者委員会を開くと発表しました。

東関東道・首都高湾岸線・外環道の高谷JCT(画像:Google Earth)。

「新湾岸道路」は、現在の東関東道や首都高湾岸線のさらに海側へ、臨海部をバイパスする高規格道路です。かつては「第二湾岸道路」と呼ばれた構想路線ですが、話が具体化するにあたって「新湾岸道路」という名前に定着しました。

【画像】超便利!? これが「新湾岸道路」の構想ルートです(29枚)

 千葉〜東京の道路ネットワークは、東関東道・京葉道路・湾岸線とその地上道路の国道357号と国道14号のいずれも、慢性的な混雑が課題となっています。

 国道357号では交差点の立体化など改良工事が進められていますが、抜本的な対策として新ルートの整備が求められていました。

 そこで2024年3月、新湾岸道路のうち、ひとまず市原・蘇我方面から、外環道がはじまる高谷JCTまでを先行区間として、「計画段階評価」を行っていく方針が決定されました。

 計画段階評価では、概略ルートや構造(高架か平面かトンネルか)が決定されます。概略ルート等が決まれば、それをもとに都市計画決定と環境アセスメントの手続きが進められ、完了すればいよいよ事業化を待つ段階になります。

 さて今回、その3月の方針決定をもとに、いよいよ有識者委員会が設立され、計画段階評価を進めていく体制が整います。第1回目の有識者委員会は、8月2日15時から開催予定。まずは、計画段階評価を実際にどう進めていくか、整理が行われます。

 計画段階評価は主に、沿線住民や利用者へのアンケートやヒアリングなどが実施されます。その時どのように課題抽出を行うのか、新湾岸道路についてどういった説明をするのか、何月にアンケートを始めるのか、などの細かいところを今回詰めるというわけです。

 つまり、この会議が終われば、いよいよ計画段階評価が本番を迎えることとなります。長らく構想止まりだった千葉〜東京の新道路計画が、具体化へ加速しています。